「大学に行きたいんです。でも、行けないんです」と、悩みを打ち明けてくれた、一人の女子高校生に耳を傾けたいと思います。
悩みを打ち明けてくれたあなたに。
まずは、よく頑張りましたね。
心の病になり、勉強ができる状態ではなかったのですね。
それは、とても辛かったでしょう。
だけれども、4年かけて、辛い高校生活を乗り越えたことに、どうぞ誇りを持ってくださいね。
私も同じような体験をしたので、気持ちがよく分かります。
もう数年で、40歳になります。
今では、高校生の頃を懐かしむことができるようになりました。
あなたにも、いつかきっとそんな日が訪れます。
でも、大学には行けない。体の体調も良くなく、未来に希望を持てない。
では、どうしたらいいでしょうか?
結論を言います。
大学に通うことだけが正解じゃない、ということです。
大学に行けなくても出来ることってなんだろう?と考えてみてください。
例えば、ブログを書いてみたり、書店で参考書を買って解いてみたり、趣味を充実させたり。
通信制大学で学ぶ方法もありますよね。
これらは、今の私が実行していることです。
大丈夫!
何か一つでも出来ることを始めてみてください。
この世界で尊いことは、0から1を生み出す努力をすることです。
さぁ一緒に解決策を探しに行きましょう!
お金も能力も何一つなかった
まずは、私の体験を話すことにしましょう。
私の高校生活は、毎日友達とガールズトークを楽しんだり、勉強や部活などを何も問題なく取り組んだり・・・というものではありませんでした。
全てが思い通りにいかないことばかりでした。
女子との関係に悩み始め、だんだんと距離を置くようになると、学校に行けなくなってしまったのです。単位が足りず、留年が決まりました。
一個下の子たちと仲良くなろうとしても、なんだかよそよそしく、馴染むことなんてできませんでした。そうして少しずつ孤立していきました。
大好きだった勉強とピアノには向き合うことができず、帰ってもドラマを観て寝るだけ。
当時の私には能力なんて、何もありませんでした。
県外の大学に行きたいと密かに思ってはいたのですが、医師に止められてしまいました。1年間休養して、第一志望ではなかった地元の女子短大の音楽科に入学したのですが・・・。
そこでも、女子たちと上手に関われず、仲間外れにされてしまいました。また、体力がなかったため、毎日バスで片道1時間かけて通うのは、本当に大変なことでした。お昼休みは必ず、保健室で横になっていました。そんな日々が毎日続き、私の身体は限界を迎えました。
半年も経たず、退学してしまいました。
それでも、私の中で「第一志望の大学に行きたい」というこだわりを捨てることができませんでした。短大も卒業できなかったのに、何言ってるんだ!って感じですよね・・・。
その後は、父と母と祖母にたくさんの迷惑をかけてしまいました。祖母には「おばあちゃん、大学に行きたい!」と何度言ったか分かりません。「大学行きたい病」だったのでしょうか?祖母には辛い思いをさせてしまったことを、すごく後悔しています。
そして父にはっきり言われたことを今でも覚えています。
「大学に行かせるお金はない!自分で本を買って独学しろ!」と、言われました。それからは、大学に行くことを諦めるようになっていきました。図書館で本を借りて勉強をしたり、資格を取ったりするようになりました。
私の20代は、そんなふうに過ぎていきました・・・。
お金も能力も何一つなく、自分の人生に希望が持てませんでした。
ですが、人生って何が起こるか分かりませんね。
30代になって私の身に嬉しいことがたくさん起こるようになりました。
まず一つ目は、障害年金でした。
父と母が私のために調べてくれて、受け取れるようにしてくれていたのです。
神様が与えてくれたもの
その障害年金を利用して、通信制大学である放送大学で勉強することに決めました。今でも楽しく学ぶことができています。好きな時間に学習できるし、通学も毎日ではないため、身体の弱い私にはとても合っています。
それからパソコンを買って、ブログも始めました。そう、このブログです。高校時代の辛い体験をこうして発信することができています。
数年前、近くに歩いて5分の書店ができました。そこで1冊2000円くらいの参考書を買って、高校までの学び直しも始めてみました。この書店も、きっと神様からの贈り物だと信じています。「今まで悔しかった分、たくさん勉強するのじゃよ」そんなことを言われている気がします。
最後の一つは、ピアノや読書などの趣味を充実させることです。ピアノ教室には、年に数回ですが通っています。演奏は上手ではないですが、楽しんでピアノを弾けるまで回復したことには、自分でも驚いています。
このように、まずは一人で没頭できることを日々の生活に組み込んでいくことがとても大事です。
そうなるためには、必ずしも大学に通うことだけが全てではないのです。
だからあなたも、まずは何か一つ打ち込めるものを見つけてみてください。何でもいいのです。庭で野菜や果物を育てて観察してみるのも楽しいでしょう。キャラクターが好きだったら、自分でも絵を書いて、ネット上に公開してみてもいい。小説を書いてみるのも面白そうです。
今の時代、夢を叶えるためには必ずしも大学に行かなければいけない、なんてことはないと私は思います。むしろ、大学に行けなかった環境の中で、自分のしたいことを見つけられる人こそが本物だと、私は感じています。
0から1を生み出すひとは、何もない状態の中から何かを見つけて、自分で作り上げていくことができる人です。
ぜひ、あなたにもそうあってほしいです。
これらのことを、30歳過ぎて、神様は私に与えてくださいました。
「もっと早くだったら良かったのに!」と思いますが、きっと私たちには分からない神様のタイミングがあるのでしょうね。
だから、あなたも焦らずに、今、できることを探してみてください!
きっと神様のタイミングで、あなたにも素晴らしい出来事が訪れると、私は信じています。
ミッキーマウスの誕生
「ディズニーランド」という夢の国を作ったのは誰でしょう?ミッキーマウスの生みの親、ウォルト・ディズニーですね。
ここでは少しだけ、彼の人生に触れてみることにしましょう。まず、ウォルトが残した言葉を読んでみてください。
ディズニーランドは完成することはない。世界に想像力があるかぎり、永遠に成長しつづける。
出典ーコミック版世界の伝記 ウォルト・ディズニー
この言葉から、どんなことを感じましたか?
私は、「してみたいことさえ見つけられれば、あとはどんどん可能性を広げていける。いつからだって、どんな時だって、始められる」そんなふうに受け取りました。
ウォルトだって、最初から全てうまく行った訳ではありません。たくさん失敗して、たくさん苦労しました。
一つのエピソードを紹介しましょう。『しあわせウサギのオズワルド』というウサギを主人公にしたアニメーションをウォルトは作り上げました。オズワルドは大人気となりました。しかし、ウォルトの会社が、スタッフごと引き抜かれてしまったことがあったのです。ウォルトは諦めて、オズワルドを手放すことにしたのでした。
ウォルトは苦しみました。
でも、決して投げやりになったりしませんでした。
「これまでにないキャラクターを生み出そう。失ったものを取り戻してみせる!」ウォルトはそう心に決めました。
そうして生み出されたキャラクターが・・・ミッキーマウスだったのです!
冒頭の悩みを話してくれたあなたに伝えたいことがあります。
私たちは、いつからでも、どんな時でも、やり直すことができるのです。失ったものは取り戻すことができるのです。
大学に行けなくて、失意の中にいるかもしれません。今一度、じっくり周りを見渡してみてください。何かできることを見つけられるはずです。諦めないでください。
あなたに発見されるものが、どこかであなたを待っています。
0から1を生み出せる人は、何の苦労もなく、大学に行けた人ではありません。
何度も言います。
本当に何もないところを経験し、そこから何かを発見して、自分で作り上げられる人こそが本物なのです。
ウォルト・ディズニーの諦めない強さ、粘り強く追求する姿から、私たちも大切なことを一緒に、学んでいきましょう。
チャンスは必ず手に入れられる
今回の悩みは、「心の病で、大学に行きたくても行けない」というものでした。もう一度、それに対する回答を下にまとめておきますね。
以上が、大学に行きたくても行けなかった私が、今実行していることです。
ぜひあなたも、現状だけを見て、悲観的になったりせずに、自分がしてみたいこと、興味のあるものを肩肘張らずに、ゆっくりとした気持ちで見つけていってみてください。
まだまだ人生これからです。
周りと比較する生き方ではなく、自分だからこそできる、そんな人生を歩んでいってくださいね。
あなたの心に夢の世界を
今回は、ウォルト・ディズニーの人生に触れながら、心の病で大学に行けない時の解決策を、私なりに考えてみました。
けれども、大学に行きたいのに行けない悔しさは、本当に辛いものですね。
自分の身体もそうですが、経済的に難しいとなると、諦めざるをえなくなるかもしれません。
でも今回の悩み相談で、私が考えた解決策を参考に行動していただけたら、何か道は開けてくると思います。
だから、「もう駄目だ・・・」と、投げやりにならずに、今できることを探してみてくださいね。きっといい方法が見つかるはずです。
そして時間がある時に、コミック版世界の伝記を開いて、偉人たちから生きるヒントを得てみてください!
辛い時、どうしたら分からない時、そっと背中を押してくれると思います。
ぜひ、ウォルト・ディズニーについても詳しく知ってみてください。あなたの心に夢の世界が広がっていくはずです。
さおり♬