修学旅行のバスの中、隣の子に「なんか話ない?」と言われてしまった私・・・。

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修学旅行


カレンダーはもう9月下旬。
そろそろ修学旅行の時期なんだなぁ・・・。
そんなことを思いながら、私はぼんやりと窓に映る青空を見上げていました。



「あの日も、こんなに晴れた日だったな」
辛い気持ちでいるはずなのに、空は清々しく、風は爽やかで気持ちよかった。
私は来年、40歳。
17歳の記憶が、まるで昨日のことのように蘇ってくる・・・。



あの日々の悲しい出来事を語ることで、子どもたちに何かを伝えられたら。
今日も、腹痛で辛いと言って、私の悩み相談室に駆けつけてきた女子生徒もいました。
きっと、何かを一人で抱えているのかもしれない。



でも、一人で背負う必要は決してないのです。
そのために、私は高校生のあなたに語りかけたいと思います。
どうぞ、あなたが困難を乗り越えられるように、私の挫折体験をうまく利用してください。



今回からは、私が修学旅行で体験したさまざまなことを話していこうと思います。



次の話は、私が体験したことです。



修学旅行で体験したこと①

荷物を背負って、桜坂を登るのは辛かった。
なんて言ったって、修学旅行前に家出したのだから。
そんな思いで行く必要もなかったのかもしれない。
むしろ、修学旅行に行かないほうが良かったのかもしれない。


玄関前に集まっていた友達のところへ行っても、誰も声をかけてくれなかった。
私、学校休んだのに・・・。
ほんと、行かなければ良かった。


バスに乗るときも、隣に座ったのは、仲のいい子じゃなかった。
普段、あまり話をしない子だった。
なんで座る席を決めていなかったのかは分からない。


私がおどおどしていたら、その子にいきなり「なんか、話ない?」と言われた。
いきなりそんなこと言われても・・・。


話すのが苦手だった私は、「音楽聴くね」と言って、音楽プレイヤーのイヤフォンを耳に挿した。



まずここで言えるのは、よいものは必ず認められる、だだ隠れて見えないだけと言うことです。



「何?意味わからない!隣の子に、なんか話ない?って言われたんだけど、そこによいものってあるの?」
と思うかもしれませんが、大丈夫、よいものは隠れているだけなんです。



意味が分からないかもしれませんが、ゆっくりお話ししていきます。
私の挫折体験に、そっと心を傾けてくださいますか?

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ハンデの中に、よいものは必ずある


もし、偉人だったら、私たちが抱える悩みをどのように乗り越えるだろうか?



まずは、私の挫折体験を話す前に、一人の偉人の話をしていきます。
そこから何を感じるか、まずは考えてみることから始めましょう。


書く技術を身につけることで、人間関係をはばんでいた高い壁を乗り越えることができる。

出典ーコミック版世界の伝記 ルイ・ブライユ



この名言は、目の見えない人のための文字、点字を発明したルイ・ブライユが残した言葉です。
3歳の頃、父が使っていたナイフで誤って目を刺してしまったルイは、両目とも失明してしまいます。
目が見えない状況にあっても、不平不満を言わない彼は、家族から大切に育てられました。



そして、ルイの賢さを見抜いた神父先生のはからいから、村の学校に通えるようになります。
目が見えないハンデにも負けずに、ルイは勉学に励みました。



両親や先生たちの恩恵を受けながらも、ルイはパリの盲学校に通うことができるようになったのです。




では、ルイはどのように点字を完成させたのでしょうか?

フランスの軍人シャルル・バルビエのソノグラフィーをルイ・ブライユが改良して、覚えやすいものにした。それが点字である。

※ソノグラフィーとは、フランス語の発音を点であらわしたもの。




点字の基礎を作り上げたのは、ルイが15歳のときでしたが、まだまだ研究は続きます。
そして、ルイ自身も、点字が政府に認められないことに苦しむことになります。



ことのは さおり
ことのは さおり

目が見える人も見えない人も、同じ文字を使わなければやりとりができない、と考えていたからだね!




けれども、よいものは必ず認められる日が来ます。



デュフォー校長が認めたことで、ついに点字は目が見える人見えない人の間の壁を、打ち破ることに成功しました。
ルイの死から2年経った頃、フランス政府が、点字を目の見えない人の正式な文字と認めたのです。



ルイ・ブライユには目が見えないハンデがありました。
けれども、そのハンデを見えなくさせるほどの情熱を点字の研究に費やしたのです。
ルイにとってよいものとは、点字だったのですね。



では、そろそろ冒頭の私の体験談に戻りましょう。



隣の子に「なんか話ない?」と言われてしまった私・・・。
そこからどうやってよいものを生み出せるのか?



次の項目で説明していきましょう。



雑談・・・?そんなのしなくてもいい!


ルイ・ブライユの点字の話を通して、よいものはハンデの中にあることが理解できたかと思います。
でも、友達に「なんか話ない?」と言われて、そこによいものがあるのか?



あるんです!



まずは、雑談が苦手であるという、自分の特性に気がつけますよね。
その特性を、どのように活かしていけばいいのか?
次のように考えてみてください。


①まずは、雑談が得意ではないことを受け入れたうえで、人間関係を構築していくことを考えてみる。

②では、人間関係を構築するために何が必要か?
→自分の得意分野をまずはひとつ見つけてみる(楽器、イラスト、語学、スポーツ、お菓子作りなど)

③その得意分野を通して、仲良くなれそうな友達とだけ関われたらいい。

④人間関係の9割は、ほとんど必要ないと気がつける。

<結論>
⑤苦手な雑談は、スルーしていい!!
心を許せる友達だけ、まずは大事にする!!





この考え方は、私が大人になって生み出した方法です。



そう!
隣の子と、無理に雑談なんてしなくてもいいんです!!




逆に、自分の特性が分かって、進路の選択にも良い影響を与えられるかもしれません。
これが、雑談が苦手というハンデの背景にある「よいもの」なのです。



だから、雑談が得意でないと分かったら、それは自分の特性を知れるチャンスです。
どうかマイナスに捉えず、ルイ・ブライユのように、ハンデの中に隠れている自分の得意技を見つけてみましょう!



そして、自分が夢中になれることに、とことん時間を費やして、雑談なんてできなくてもいいんだ!という境地まで辿り着きましょう。





音楽プレイヤーが私の友達



ここでは、私の体験したことを話しますね。



三日間、家出をして、修学旅行に参加することに決めた私は、重い足取りで桜坂を登りました。
玄関前には、ガヤガヤと生徒たちが集まっていました。
ビクビクしながらグループの子たちのところまで行ったのに、おはよう!もなし・・・。



なんだこれ。



今思えば、修学旅行になど参加しなければ良かったと後悔しています。
嫌な思い、さんざんしましたから。



バスに乗る時のことは覚えてません。
なんであの席だったのかも分かりません。
ただ事実だけはあります。
隣の女の子に、



「なんかつまんない。ねぇ、なんか話ない?」
と言われてしまったこと。それだけは事実です。



なんなんだこれ。



なんかどうでもよくなった私は、音楽プレイヤーをそっと出して、「私、音楽聴くね」と言って、雑談することを選びませんでした。



どうでもいいや。



人間、どうでもよくなると、ほんとどうでもよくなるんですね。
男子なんて、バスガイドのお姉さんと楽しくクイズなんかしちゃって・・・。



あんなふうに自分が孤立すると、他人の行動が滑稽に見えてくるんだなぁと思いました。
男子が楽しくクイズやってる時点で、私はそちら側ではないということで。



私が、もっとキャパキャパしている女子だったらよかったのか?
もっと陽気に話せる子だったら、「なんか話ない?」と言われなかったか?
・・・最後に辿り着いた疑問は、



私なんて、いない方がいいのだろうか?



当時の私は、そこまで考え込んでいました。
今、あの日の自分に一言言えるならば、



「大丈夫。あなたは何も間違っていないよ」



そう言って、ぎゅっと抱きしめてあげたいです。




「よいもの」の正体


ここまで話してきましたが、私の思いは伝わったでしょうか?
最後にもう一度、確認してみましょう。



まずは、点字を発明したルイ・ブライユの名言を振り返りましょう。


書く技術を身につけることで、人間関係をはばんでいた高い壁を乗り越えることができる。

出典ーコミック版世界の伝記 ルイ・ブライユ



彼の点字が認められたように、よいものは必ず認められることがわかりましたね。
けれども、修学旅行のバスの中で、隣の子に「なんか話ない?」と言われてしまっても、そこによいものはあるのか?



そう。
あります。



よいものとは何か。
最後に、もう一度まとめてみます。

①まず、自分は雑談が苦手であることに気がつける。

②自分の特性を理解したうえで、どのように人間関係を構築していったらいいかを考えることができる。

③楽器、イラスト、語学、スポーツ、お菓子作り・・・など、自分の得意分野を見つけて、それを通して友達と関わっていければいい。

④人間関係の9割は、ほとんど必要ないことがよく分かるようになる。心を開ける友達と関わっていければいい。


<結論>
⑤苦手な雑談はスルーしてもいい!
隣の子に「なんか話ない?」と言われても、無理して話さなくていい。



これが、私たちが抱えている弱さの背景に隠れている「よいもの」の正体です。



雑談できないこと、もしかしたらそれは、「よいもの」なのかもしれません。
できないことの背景に、できることが隠れているかもしれないからです。



だから、自分にできないことがあったとしても、別の方向から自分を眺めてみれば、気がつかなかったことがたくさんあると思うのです。



そう、それこそが隠れていて見えないだけの「よいもの」です。
大丈夫。
ゆっくり、大事に育てていきましょうね。






選択肢はひとつだけじゃない


今回は、点字を発明したルイ・ブライユの人生を通して、私の体験したことを分析してみました。
私は、24歳の時にアスペルガー症候群と診断されたのですが、高校生の頃にはその症状がすでに出ていたのかもしれません。



現在では「発達障害」を抱えている人も多く、生き辛さを感じながら生活するのは本当に苦しいですね。
雑談が苦手であるのも一つの特性なので、無理をせずに、周りの友人と関わっていけたらいいですよね。



今はいろんな選択肢があります。
学校に通って学ぶのが一つの形ではなく、通信制高校を選ぶことだってできます。



私は現在、放送大学で心理学を主に学んでいます。
人間関係に自信がない人は、私のように通信制の学校を選択肢に入れてもいいと思います。
どうか雑談ができない理由だけで未来を悲観せずに、ルイ・ブライユのようにハンデの向こうにある自分の可能性を信じて歩んでいきましょう。

ルイ・ブライユの人生が教えてくれること

①苦手なことやできないことの背景に、自分の得意なことが隠れている。ただ見えていないだけ。

②自分のできることを通して人間関係を築いていく。苦手な人とは無理に関わらなくてもいい。

③できないことはできなくていい。できることに時間と労力を費やそう。



ことのは さおり

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