ある女子高校生が、学校生活で抱えている悩みを打ち明けてくれました。聴いていて、私自身も辛い気持ちになり、何かいい方法はないのだろうかと、考えました。私自身の体験を紐解いて、答えを導くヒントを見つけたい。これを読んでくれている、あなたを助けたい。
私自身も、似たような経験をしました。
やっとできた友達なのに、私を置いて、先に行ってしまうんです。私はその時、ショックと同時に、怒りも覚えました。憎たらしい、と思いました。あなたもきっと同じような感情を抱いたと思います。だから、あなたの気持ちは痛いほど良く分かります。
憎たらしいと思っていいんです。
腹立たしいと感じていいんです。
その負の感情を、別のエネルギーに変換するんです。別の方向に目を向けるんです。
具体的にどうやったら、そのような行動が出来るのか?その答えを探す旅に出てみませんか?私と一緒に考えていきましょう。あなたに一筋の光が灯りますように。
1人になることに、恐れる必要はない
ここに一つの言葉があります。私の祖父が似たようなことを言ってくれたことを、今、懐かしく思い出しました。
本当の偉人とは、多くの心配事を持ちながらも弱音をはかない人である。
出典ーコミック版世界の伝記 エジソン
まず、私なりにこの言葉の意味を考えてみました。目の前の心配事や不安から、目をそらさずに立ち向っていける人こそ、真の偉人である、と私は感じました。
移動教室で一人になるのは、確かに辛いですよね。しかし、一人ぼっちになるのが辛いからと言って、学校を休むようになると、どんどん行き辛くなります。ならば、このように考えてみるのはどうでしょうか?あえて1人になるということを選んでみる、ということ。一人でも平気だと思える何かを見つけてみましょう。一人になることで見えてくることが、たくさんあるからです。
でも、もしかしたら、休み時間も一人になるかもしれない、という心配事も出てくるかもしれません。もしそうなったら、1人でも平気な環境を探し出しましょう。図書館で本を読んだり、疲れたら保健室で仮眠したり、1人でいることが当たり前だという感覚を身に付けてしまいましょう。
最初は怖いかもしれません。でもこの行動を身に付けることで、学校生活での重荷が軽くなるので、ぜひ試してみてください。1人になることを恐れずに、立ち向って行ける人こそ、真の偉人です。
きっとあなたも、弱音を吐かない、たくましい人間になれるはずです。そう、これこそ冒頭で述べた、負の感情を別のエネルギーに変換する、ということです。1人になることに動じない、たくましい人間にあなたはなれるのです。そのことに集中するのです。
1人でいることを楽しむ感覚も必要かもしれません。
では次に、この言葉を残してくれた人物の人生を、少し覗いてみることにしましょう。
孤独の中にいるからこそ、何かを生み出せる
この言葉を残した人物とは、蓄音機、白熱電灯、映写機や他にも数々の発明を成し遂げた、今でも「発明王」と呼ばれている、あのエジソンです。
エジソンは、「実験と研究が私の人生の生きがいである」と語っています。何か一つのことにのめり込める精神とは、自分の内なる声と対話することだと思います。きっとエジソンにとって、自分の精神こそが、唯一の親友だったのかもしれません。
「この難題は、どう解決したらいいのだ?」そう、自分の心に問いかけることで、1人になり、考え抜くことを楽しんだのかもしれません。
しかし、学生は特に周りの目を気にしすぎて、1人になることを避けようとします。そして集団の中にいることで安心感を得ようとします。
ですが、それで内なる自分と対話をすることは出来ますか?周りに流されるだけではないですか?なぜ一人でいることに引け目を感じる必要があるのでしょうか?
一人でいられることは贅沢すぎるほどの恵みだからです。一人でいるからこそ、大事な何かが必ず見えてきます。歴史に残る偉人は皆、必ず一人になり、自分の内なる声と語っています。一人になることは何も恥ずかしいことではありません。
一人になることは、自分の本音を知るチャンスだからです。そんな気付きをエジソンは私に教えてくれました。
私に重要な気付きを教えてくれたエジソンですが、彼は小学校を3ヶ月で辞めていて、正規な教育は受けていませんでした。しかし、そんな状況にもめげず、1人でコツコツと努力を積み重ねていったのです。何かを生み出す人は、孤独の中にあえて自分を置き、内なる自分自身と向き合う人たちなのかもしれません。
1人でいることの恵み
エジソンの人生で重要なポイントは、学問を独学で修めたということ、1人で勉学を継続したということです。要するに、1人になることが重要なのです。
高校生のあなたは何のために学校へ行っているのですか?友達とおしゃべりするためだけに学校へ行っているのですか?違いますよね。
一人になることの何がいけないのでしょうか。エジソンが学問を独学で修めたように、一人で出来ることはたくさんあるのです。一人でいるからこそ、出来ること、見えてくることがたくさんあるはずです。
高校生のあなたには、一人になることを恐れず、自分の意志を持って、堂々と歩んでいってほしいです。
私の生きがいは、実験と研究だ。弱音を吐いている場合ではない!
1人でいることの先に見えてきたもの
私が体験したことを話します。高校へ入学して、間もない頃でした。移動教室の時間でした。友達になった子4人に、「トイレに行くから待っててね」と言いました。しかし、トイレから出てみると・・・。
4人はいませんでした・・・。私のことを置いて、先に行ってしまったのです。ショックでした。やっと出来た友達・・・。裏切られた気持ちでした。悲しい気持ちを抱えたまま、一人で教室へ向かいました。とても寂しかったです。
そのようなことは、たびたびありました。周りの目も本当は気になりました。ですが、それらの出来事をきっかけに、友達に期待する、という考え方をやめることが出来たのです。
置いていかれるならば仕方がない、一人で移動しよう、と心に決めました。具体的に私はどんな行動をしたのか、下にまとめておきます。
この3つの行動に心がけました。すると、気が付かなかったことにも目が行くようになったのです。例えば、一日中、誰とも話さず、一人でいる男子。堂々と一人で弁当を食べたり、本を読んでいるクラスメイトがいることに、ある日突然気付きました。
それは全く恥ずかしいことでも何でもないのだということが分かりました。むしろ、堂々としていてカッコいいな、とさえ思えたのです。
そのことを通して、私はあることを悟りました。意外と人って周りを見ていなんだ、ということ。そう思うようになってから、移動教室が一人であることにこだわらなくなりました。一人でも出来ることが私にもある、そんな開放感が私の心に広がりました。
心の底から自由になり、私は私なんだから1人でいることを楽しもう、そう思えることができました。
移動教室を乗り越えよう
最後に、エジソンの言葉をもう一度繰り返しますね。
本当の偉人とは、多くの心配事を持ちながらも弱音をはかない人である
出典ーコミック版世界の伝記 エジソン
この言葉の意味は、目の前の不安や心配事から目をそらさずに立ち向っていける人こそ、真の偉人である、というものでした。
では、最後にもう一度、1人になることが怖い時、どう行動したらよいか振り返ってみましょう。
これらを実行することで、移動教室が一人で辛いという気持ちから抜け出せます。私がそうだったからです。高校生活は様々なことで悩み、苦しみます。
ですが、エジソンが独学で学問を修めたように、一人になることを決して恐れず、一人だからこそ出来ることを高校生のあなたには見つけ出してほしいです。
そして、それらはいつかきっと、あなたの心の財産となります。そうなれば、もう大丈夫。移動教室が一人であることなんて、全く気にならなくなります。
高校生活は人生で重要な3年間です。
「私にはこれがあるから平気!私はこのために学校へ来てる!」と思える自分に出会えたならば、きっとあなたの高校生活は、人生のかけがえのない大切な思い出になりますね。
孤独を愛したエジソンから学ぼう
今回は、偉人エジソンの人生に触れてみました。高校生のあなたが抱える悩みを、偉人の人生を通して解決することもきっと出来ると思うのです。だからこそ、本を開き、様々な言葉を知っていくことで、人生にとって何が大切なのかが分かるようになるのです。
何度も話していますが、偉人たちは皆、一人になることを恐れませんでした。あえて一人になることを選んだのです。決して、弱音をはかず。
最後に、高校生のあなたにありがとう。あなたの悩みを通して、私もたくさんの気づきを得られました。1人になる事を恐れず、あなたの道をあなたらしく歩んでいきましょう。
そして、ぜひコミック版世界の伝記を読んで、偉人と友達になってみてくださいね。
偉人たちと共に、一歩一歩進んで行きましょう。あなたの高校生活が豊かな日々でありますように。
さおり♬