保健室登校の女子生徒が、うつむきながら、私に悩み事を話してくれました。
「来月、文化祭があるけど、クラスの準備活動にも一切、関わってないんだよね。
友達もいないし、文化祭当日もたぶんぼっちだと思う。
またトイレで過ごすことになるかも」
彼女は、クラスの女子との関係に悩んでいることを、勇気を出して私に打ち明けてくれたのです。
私は、かつての自分に重ね合わせながら、彼女の苦しみに耳を傾けました。
私は、高校2年生になってから、保健室登校になりました。
クラスの女子との関係に悩むようになり、教室に入るのが億劫になったんです。
来月、文化祭があるけれど、その準備にも全く関わっていないし、友達も声をかけてくれません。
どうせまた、去年みたいにトイレで過ごすことになりそうです。
なんだかこんな自分、情けないです・・・。
せめて一匹狼になって、一人で堂々と過ごせたらいいのに。
誰の目も気にしないで、文化祭を過ごす方法は何かありますか?
彼女の話を聞きながら、私はまるで昔の自分のことを言われているように感じました。
彼女の気持ちに寄り添いたい。
私は、自身の体験をもとに、彼女を救える方法を記憶の中から探し出しました。
私は、彼女の目を見つめながら、思いを語り始めます。
「結論を言うよ。
誰もいない場所を探してごらん。
トイレだと、人がガヤガヤいて落ち着かないでしょ?
だから、誰もいない場所を探して、そこに逃げ込んでごらん。
あなたは、その時間を自由に使っていいんだよ。
その自由な領域に目を向けて、あなたがしたいと思うことを、ひとつひとつ選んでいいんだ。
音楽を聴いたっていい。
本を読んで過ごしてもいい。
無理に人と関わらなくていい。
一人でいることを選んだっていいんだよ。
私は当時、どうしたかというと、校内から出て、自然がある場所で2〜3時間、音楽を聴いて過ごしてたなあ・・・。
午後は、理由をつけて早退したよ。
ただ、朝の出欠確認だけはしたかな。
人生には、必ずこうしないといけないということなんて、ないんだよ。
最悪の場合は、文化祭なんて休んだっていいと、けりを付けていい」
そう、文化祭くらい休んだっていいんだ!
私が話し終えると、彼女は
「ありがとう、さおり♬さん。少し心が軽くなった。少し考えてみるよ」
と言って微笑み、また話そう、と言ってくれました。
私はもうすぐ40代を迎えますが、高校生の頃の体験は今ではそんなこともあったな、くらいに感じる程度のものになりました。
その時はもう人生終わりだ、と思っていても、時が経てば、あんなこともあったな、と笑い話になるものです。
それが、人生なのです。
私は今から、彼女のように悩んでいるあなたに、言葉を紡いでいきます。
私にできることをさせてくださいね。
大丈夫。
あなたは一人なんかじゃない。
あなたには、一人でも大丈夫、という強さがあるのです。
これから一緒に、あなたの悩み、解決していきましょうね。
あなたには自由な時間がある

まず、あなたの悩みを解決するために、一人の偉人の人生を紹介しますね。
今回は、フランス革命によって命を落としたオーストリアの皇女マリー・アントワネットについて、お話しましょう。
次の言葉は、彼女が残した言葉です。
私がこれからおもむくのは恥ずべき死ではありません。
出典ーコミック版世界の伝記 マリー・アントワネット
17世紀後半のフランスは、国王が絶対的な権力を持ち、政治を行っていました。
国王や貴族に富が集中していたため、国民の生活はとても貧しいものだったのです。
当時のフランスは、貧富の差が激しかったのですね。
そんな中で、マリー・アントワネットは、華やかで贅沢な暮らしをしたために、国民の反感を買うことになります。
結果、フランス革命の最中に、処刑されてしまうのです。
彼女自身、心の中に抱えていた想いがあったはずです。
決して、国民の声を無視したわけではない。
だからと言って、反論して自分の思いを訴えることもしなかったのですね。
マリー・アントワネットは、自分の過ちを受け入れて、国民の思いに沿うことを選んだ。
彼女は、自分が処刑されることを選択したのです。
自分には何も罪はない、と言うこともできたはずです。
でも、それをしなかったのです。
それが、彼女の人生最後の、選択の自由だったのではないでしょうか?
その最後の選択が潔かったからこそ、このような言葉を残せたのです。
「私がこれからおもむくのは、恥ずかしい死ではないのだ」。
潔い女性、カッコよくて、憧れます。
これを読んでくださっているあなたは今、文化祭の時、トイレで過ごす以外にどんな方法があるか悩んでいるのですよね。
あなたには、「この時間どうしようかな?」という自由がありますね。
思い出してください。
マリー・アントワネットには、そんな時間などなく、目の前には、自分の死しかなかったのです。
あなたがすることは、まず自分には自由な時間があるんだと、理解することです。
その自由な時間に目を向けて、「自分はどうしたいか?」という意志の選択があることに気がついてほしいのです。
そのために、誰もいない場所を探すことが大切なのです。
その場所で、あなたは何をしたっていいんです。
トイレでずっと過ごすという方法もありますが、ガヤガヤしていて落ち着かないでしょう?
だから、一人になれる場所を見つけてください。
そこで、音楽を聴いたり、本を読んだり、ボーッと時間を過ごしてみてください。
最悪の場合は、文化祭を休んだって大丈夫です。
私は、高校3年生の時、文化祭を休みましたが、無事に高校を卒業できました!
誰もいない場所を探すこと。
トイレに隠れる方法もあるけど、ガヤガヤして落ち着かないと思う。
誰もいないところで、音楽を聴いたり、本を読んだり、ボーッと過ごしていい。
あなたには「この時間どうしようかな?」という自由がある。
まずはそこに、目を向けてほしい。
だから、あなたも生き抜いて

ここでは、マリー・アントワネットの有名なエピソードを紹介します。
彼女が処刑されるときに、死刑執行人の足を踏んでしまった際に言った言葉とされています。
『ごめんなさいね。
わざとではありませんのよ。
でも、あなたの靴が汚れなくてよかったわ』
今、死が目前に迫っているというのに、このような言葉を発することができるでしょうか?
ここにも、マリー・アントワネットの選べる自由があったのです。
彼女は、「死にたくない!嫌だ!」と言うこともできたでしょう。
けれども、それをしなかった。
マリー・アントワネットは人生の最後にも、選べる自由があることを知っていた。
国民の反感を買ってしまったことを、凛とした姿勢で受け入れたのですね。
決して、拒否しなかった。
自分ができる最後の務めを、国民の前で潔く選択したのです。
ではここで、あなたの悩みに戻りましょう。
あなたは、文化祭でひとりぼっちになるかもしれない、またトイレで過ごすことになるかもしれない、と心配していますね。
マリー・アントワネットが処刑されるとき、彼女はどんな言葉を残したでしょうか?
思い出してみてください。
人生の最後まで、周りの人を気にかける強さと優しさ。
彼女は、「死にたくない!」と泣きわめくこともできたのです。
でも、彼女はそれを選ばなかった。
あなたは、文化祭でまた一人になるかもしれない、と悩んでいるけれど、これから死ななければならないという恐怖の中には、いませんよね。
マリー・アントワネットにあった恐怖が、あなたにはないのです。
あなたは、生きている。
今も、生きている。
これからどんな選択だってできるんです。
そこに目を向けてみてください。
マリー・アントワネットの分まで、生き抜いてみてください!

こんなこと、いつまでも続くものではないわ
神は見ておいでです
実はみんな、自分のことで精一杯

ここでは、ぼっちだった私が文化祭をどう乗り越えたかを少しお話しましょう。
まず、朝の出欠確認だけは必ずしました。
その後、すぐMDプレーヤー(音楽を聴く装置です)と、本一冊を抱えて、トイレに直行しました。
けれども、人の声でガヤガヤしていて、落ち着きません。
1時間ほどトイレで過ごした後、私は校内から出て、外で時間をつぶしました。
ありがたいことに、自然に囲まれている学校だったので、そこで2時間ほど、音楽を聴いたり、本を読んだり、ボーッとして過ごしました。
午後は、担任の先生に理由をつけて、早退しました。
やはり、ポイントは、誰もいない場所で時間をつぶすことです。
それができなかったら、文化祭くらい休んだって大丈夫です!
私は、高校3年生のとき、準備から何からサボりまくりでした。
それでも、高校を卒業できたので、何も問題はなかったですよ。
周りなんて、実は見ているようで見ていないんですよね。
みんな、自分のことで精一杯ですから。
これは、大人になってから学んだ知恵のひとつです。
だからあなたも、心に余裕があったら「文化祭、抜け出してみよう!面白そう!」くらいのマインドを持って挑んでみていいと思います。
そして、無理だったら文化祭を休む。
それでいいと思いますよ!
①まず、出欠確認だけはする
②音楽プレーヤーと、本一冊だけ持って、トイレに直行
③1時間ほどトイレで過ごしたら、校内の外で時間をつぶす(一人になれる空間を探す)
④午後は、担任に理由をつけて早退
*私はこの方法で何も問題はありませんでした。
高校も卒業できました。
「文化祭、抜け出すの面白そう!」くらいのマインドで挑んでいいと思います。
それもできなかったら、文化祭は休んでも大丈夫!
ちょっと楽しんでみよう!くらいのマインドで
最後に、あなたの悩みについてもう一度、振り返ってみましょう。
まずは、マリー・アントワネットの言葉を思い出してみましょうか。
私がこれからおもむくのは恥ずべき死ではありません。
出典ーコミック版世界の伝記 マリー・アントワネット
彼女は、自分の死を目の前にしても、国民の思いに反発しないという選択を取りました。
これは、どんなに辛いときにでも、私たちには選べる自由があるのだということを教えてくれています。
文化祭でトイレに隠れる以外に時間のつぶし方、ありますか?
誰もいない場所を探すこと。
トイレに隠れる方法もあるけど、ガヤガヤして落ち着かないと思う。
誰もいないところで、音楽を聴いたり、本を読んだり、ボーッと過ごしていい。
あなたには「この時間どうしようかな?」という自由がある。
まずはそこに、目を向けてほしい。
これが、私なりに考えて導き出した答えです。
あなたの恐れや不安が、私にはよく理解できます。
私もそうだったから。
だから、無理かもしれないと思ったら、文化祭に参加することを選ばなくていい。
逃げたっていい。
でも、もし心に余裕があったら、ちょっと楽しんでみよう!くらいのマインドで時間を過ごせたら、あなたもまた一歩成長できるかもしれないですね!
一緒に乗り越えてみましょうね。
応援していますね!
困難なときこそ、楽しもう
今回は、マリー・アントワネットの人生から、あなたの悩みを紐解いてみました。
当時の光景が思い出されて、少し懐かしい気持ちになりました。
あなたは今、人生でいちばん苦しい、と思っているかもしれません。
でも、そのあなたの記憶はいつかきっと、懐かしい思い出に変わるはずです。
今が全てじゃない。
あなたの人生の遠くを見つめてみてください。
マリー・アントワネットが、人生最後に潔い振る舞いを選んだように。
あなたはこれから、どんな選択だって自由にできるんです。
ぜひ、コミック版世界の伝記を手に取って、偉人の人生に触れてみてくださいね。
困難なときこそ、楽しむユーモアを!
①人生の最悪な場面でこそ、その人の在り方が試される。
②人は死ぬ瞬間まで、意志の選択をすることができる。
③困難なときこそ、それを楽しむ心のゆとりを持ちたい。
さおり♬