ある1人の女子高校生から、「最近、こんなことで悩んでいる」と、相談を受けました。今回は、この悩みについて、私なりに解決策を考えていけたらなと思います。
体育の授業でペアになって、活動をしなければいけない時。
またある時は、この悩みのように英語の授業でペアになって、英会話をしなければならない時。
係決めなどの時もそうですね。
「二人組作って」という言葉は、積極的じゃない人には、本当に恐ろしいものになってしまいます。
無理に二人組になった相手に嫌がられるのも辛いし、自分だけ余ってしまうのも苦しいですよね。
そのような立場に置かれた時、どのように行動したらいいのでしょうか?
結論を言います。
それは、最悪の状況で、まず自分には何ができるだろう?と、自分に問う力が必要である、ということです。
そして、その問いに行き着くためには、自分のことは自分で解決していく力を養っていかなければならない、ということがポイントです。
今回は、この悩みについて、私なりに答えを導きたいと思います。
読んでくださっているあなたの心に、少しでも光が差し込みますように。
物事はきっと良い方向へ繋がっていく
まず最初に、ある偉人が残した言葉を紹介します。
どんな意味なのか、考えながら読んでみてください。
どんなに悪いことでも、たびたびよい方向に向かうことがある。
出典ーコミック版世界の伝記 ベートーベン
あなたなりに解釈できましたか?
私は、この言葉を、自分で解決する力を身につけた時、物事はきっと良い方向へ流れていく、という意味でとらえました。
では、今回の悩みについて、ゆっくり深掘りしていきましょう。
授業中の、「二人組作って」が、トラウマになってしまい、どうしたらいいか分からないということでしたね。
まず大切なことは、一つ一つの問題に対して、自分はどうしたいのか、自分で解決していくことを覚えることです。
そして、自分で答えを探す習慣を身につけることも大切な行動になります。
二人組を作る時、苦しいから授業をサボりたいのか?
今日も嫌な思いをしてまで、学校に行く必要はないからと、休むことを選ぶのか?
全てあなたの行動で決まってしまう未来があるのです。
苦しいことから逃げる癖がついてしまうと、その後も、嫌なことからは逃げるという人生が続いていってしまうかもしれません。
では、どうしたらいいでしょう。
それは、思い切って「二人組作って」という課題にチャレンジしてみることです。
その苦痛の15分〜20分を乗り切るということです。
参加した結果、思っていたほど、辛くなかった、ということもあるかもしれません。
ペアを組む相手が嫌で、怖いと感じるかもしれません。
ですが、その相手は普段から親しくしている友人でしょうか?
そうじゃなければ、その時間だけ耐えてください!
実は、私自身も同じような経験をしましたが、「何くそ!」と思って耐えました。表情では笑顔を作っていましたが、心の中では「なんだ、こいつら!ムカつく!」と怒りでいっぱいでした・・・。
その相手は、普段は全く会話をしないクラスメイトでした。
だからこそ、その時間だけ関わるんだ、と決めて乗り越えたのを覚えています。
大人になった今、「そんなこともあったなぁ」と遠い記憶になっています。
「あの時、逃げなくてよかった、いろんな経験ができた」と過去の自分に感謝できるようになりました。
私は、「二人組作って」という課題に立ち向かってくことができた自分を、誇りに思っています。
「いい経験をした」と心の底から思えます。
要するに、辛かった思い出は、大人になった今、いい経験として残っている、ということなのです。
そのことはきっと、物事はきっと良い方向へ繋がっていく、という意味なのだと思います。
だから、高校生のあなたには、辛いこと、苦しいことにあえて立ち向かっていってほしいと思うのです。未来の自分は、「あの時、苦しんでて良かった」と、必ず感じるでしょう。
嫌なことに自ら立ち向かっていける勇気と強さを、身につけていきましょう。
では次に、冒頭の言葉を残した偉人について、紹介したいと思います。
最悪の状況の中で、自分に問い続けた偉人
「ダダダダーン!」で始まる『交響曲第5番』<運命>を作曲した偉人とは?
そう、あのベートーベンですね。
ベートーベンの人生にも、たくさんの苦労がありました。
幼い頃は家が貧しく、ベートーベンが家族のために稼がなければなりませんでした。
恋をしても、身分の差で結婚に至ることはなく、生涯独身だったそうです。
また、音楽家として一番大事な耳。
耳まで聞こえなくなってしまったベートーベンは、死への誘惑へと引き寄せられます。
どんなに辛く、孤独で、苦しかったでしょうか。
失意の中にいても、彼は「自分には音楽しかない、いや、音楽がある」と自分に言い聞かせ、心の耳をピアノに向かわせたのです。
そして、作曲を続けました。
ベートーベンは決して、投げやりになりませんでした。
私たちは、試練の時にこそ、大いなるものに試されているのだと思います。
苦しみ、悲しみに、私たちはどんな態度を示すのか。
それを天か何かに見られているように感じます。
ベートーベンは困難から逃げないという態度を取ったからこそ、人々の心を動かす曲を世に残すことが出来たのです。
彼は、最悪の状況で、自分には何ができるだろう?と、自分に問いかけたのだと思います。
高校生のあなたにも、通じることがあるはずです。
辛くて苦しい時。
この場所から逃げ出したい時。
そんな時こそ、「今の自分には何ができるだろう」と、自分に問う力も大事ですね。
困難を乗り越えるために大切なこと
では、ベートーベンの人生から学べることについて、少し考えてみましょう。
それは、困難を乗り越えるには、自分で考え、自分で決断し、自分で行動することが大切だ、ということです。
『耳が聞こえなくなってしまった。さて、どうしたら良いか?いや、作曲こそ私の生き甲斐だ。音は聞こえなくても、心では音が鳴っている。作曲を続けよう!』と、自分の心に問いかけ、自分はどうしたいのかを考え抜いたからこそ、ベートーベンは決断できたのです。
困難を乗り越えた時、私はいつも幸せだ。
人生は困難の連続ですが、「どうしたらこの問題を解決できるか?」と自らに問いかけ、乗り越えていくことが大切だと感じます。
物事に対して、自分で考えて、自分で決断し、自分で行動できる私たちでありたいですね。
祖父の決まり文句
ここの項目では、私が体験したことを話したいと思います。
あれは確か、高校生活が始まって間もない頃でした。
体育の授業でした。先生が、「隣の人と組んでください」と言いました。
そうしたら、隣の子が、私の方を見て、「え〜、嫌だあ。こいつと?」と言ったのです。
その子は、別の子とペアになり、結局、私一人だけ残されました。
みんなは活動開始しました。
その時、私はどのような行動を取ったか?
次のように、行動しました。
下にまとめておきます。
以上が、私の取った行動です。
高校生の頃は、日々の悩みをよく祖父に相談していました。しかし、決まっていつもこう言われました。
「自分のことは、自分で解決しなさい」
当時は、おじいちゃん意地悪だなあ、と思っていましたが、少しずつ本当にその通りだな、と感じるようになりました。
祖父のアドバイスを素直に受け入れることで、自分で物事に対処する習慣が身に付きました。
誰かに「どうしたらいい?」と相談する前に、まず自分で考え、答えを探し、行動する。
そうすることによって、物事は良い方へ向かっていく感覚を覚えるようになりました。
人生の土台となる考え方
最後にもう一度、ベートーベンの言葉を述べます。
どんなに悪いことでも、たびたびよい方向に向かうことがある。
出典ーコミック版世界の伝記 ベートーベン
私はこの言葉を、自分で解決する力を身につけると、物事はきっと良い方向へ流れていく、という意味でとらえました。
今回の悩みは、授業中の「二人組、作って」という言葉がトラウマになってしまった。いつも自分だけが残ってしまう、というものでした。
自分の人生の問題は、自分で解決する。
この考え方は、人生の土台になります。
これを身に付けることで、物事はきっと良い方へ導かれていく。
そして、あなたの人生はより良くなっていきます。
偉人の言葉、人生に触れて大切なことを見つけていきましょう。
困難という運命に立ち向かおう
今回は、ベートーベンの言葉と人生に触れてみました。
そして高校生のあなたの悩みを通して、私もたくさんの気付きを得ることが出来ました。
高校生活は様々なことで悩みますが、その一つ一つの困難に立ち向かって、試練に打ち勝つ人間になりましょう。
私も日々、文章を書く過程で、たくさん悩み苦しみます。
でも、それは高校生のあなたにメッセージを届けたいから、過去の自分を助けたいから頑張れるので
一緒に、困難という「運命」に立ち向かいましょう。
そして、ぜひコミック版世界の伝記を読んで、偉人と友達になってみてくださいね。
きっと、あなたの背中を押してくれるはずです。
さおり♬