高校で留年することになり、毎日がとても辛く、苦しい日々の中に在る人がいたら、次のメッセージを読んでみてください。
私は、高校生の時、留年しました。
そう。このメッセージは、私の思いです。
当時は本当に辛い経験をしましたが、大人になった今、人生に色が付きました。
大事なことは後になってから分かる。
このことを、読んでくださっているあなたに理解してもらいたいです。
今の状況だけで、自分の人生を決めつけたりしないで。
今分からなくても、後になって点と点が繋がり、必ず理解できる日が訪れます。
高校を留年したからって、人生が終わるはずがありません。
留年を経験した私が言います。
10年20年経つと、あぁ、あんな日々もあったなと思える時が来るものです。今、私にその日々が訪れたということ。あなたには、まだ訪れていないだけなのです。
高校で留年って、とても辛い。私も何度も死にたいと思いました。だけど、大人になった今、あの日々の苦労の意味が分かるようになりました。
だから、辛い時は、少し先のことを考えてみてください。
「あの大学で、あんな勉強をしてみたいな」とか「将来は、こんなことを仕事にしてみたいな」とか。
今回のこのメッセージでも、あなたに伝えたいことがたくさんあります。
ゆっくりゆっくり話していきます。
どうぞ、私の言葉に、心を傾けてみてください。
私だけ、みんなと違う
本当の同級生たちは、私より学年が一つ上。毎日、自分に引け目を感じながら過ごしていました。
一個下の子たちといると、「私だけが何か違う。私は落ちこぼれなんだ」そんなことを悶々と考えるようになりました。
実は私以外にも、留年しなければいけなくなった人が3人いました。しかし、彼らはみな中退していきました。私自身も中退することを何度も考えました。けれども、私の心の中には「この高校だけは卒業したい」という、強い決意がありました。
そんな気持ちを後押ししてくれた保健室の先生の言葉を、今でもずっと覚えています。
「早織。病と闘いながら、よく頑張っているね。今みたいじゃない人生が必ず訪れるからね」
先生が言ってくれた、今みたいじゃない人生、とは何なのか。
それは、未来のことです。こんな自分になっていたいと願う、希望のことです。
今みたいじゃない人生が、現在、私に訪れたのです。ただ黙って待っていたわけではありません。自分でも努力して、今の環境を手に入れました。
人は絶望を語ることも、未来を語ることも出来ます。ならば、未来を語る人になりたいと思いませんか?
高校生のあなたなら、アウシュビッツ収容所のことを知っているかもしませんね。そこで生き残った人々というのは、最後まで希望を持ち続けた人々だったのだそうです。
何度も言います。今の状況だけで、自分の人生の判定をしないでください。あなたはまだ10代。これから訪れる未来に、想いを馳せてみてください。「今は辛いけど、将来こんな自分になれたら嬉しいな」そんなふうに、少し先のことを願ってみてください。
私は保健室の先生の言葉で、頑張ろうと思えました。大学には行けないかもしれないけど、高校だけは卒業したい。それを叶えるために努力しました。決して逃げませんでした。
周りと比べて、劣っている自分に何度も嫌気がさし、自殺未遂もしました。だけど、応援してくれている担任の先生や、声をかけてくれる他の先生たちの優しさに応えたい。そして、保健室の先生の涙を無駄にしたくない。そんな思いがあったからこそ、高校へ通う勇気を持つことが出来たのです。
今の私があるのは、あの日々があったから
あの日々は、私の人生でなくてはならない出来事だったのです。
その理由は、あの日々があったからこそ、全ての出来事を点と点で繋げることが出来るからです。
あの困難は決して無駄なんかじゃなかったのです。
あって良かったのです。
そして、これで良かった、と心から思えます。
人生には、どうしても避けることの出来ない困難があるものです。しかし、その中で学べることはたくさんあります。
・自分が生きている理由ってなんだろう?
・人生の目的ってなんだろう?
これらのことを考えられるチャンスになるし、自分の内側を磨く大事な機会にもなるのです。遠回りをすることで、自分が気が付かなかったことに気が付けるようにもなります。「留年になった。大変だ。もう人生終わった」と、嘆くのではなく、その状況で出来ることを考えてみましょう。
例えば、映画をたくさん観たり。
いろんな本を読んでみたり。
夏休みを利用して、少し遠くへ出掛けてみるのもいいでしょう。
人生は、どんな状態でも、自分の気持ち次第で変えていくことが出来ます。
人間は絶望を語ることも出来るが、希望を語ることも出来る。
さぁ、あなたはどちらの人間になることを選びますか?
結婚よりも大事なことを見つけた兄弟
では、ここで、決して人生を諦めずに希望を持ち続けた、2人の兄弟の話をします。
最初に、2人が残した言葉を述べることにしましょう。
われわれは、飛行機がきっと空を飛ぶと確信していた。
出典ーコミック版世界の伝記 ライト兄弟
飛行機で、ピンと来ましたか?
そう、世界初の飛行機を誕生させた、あのライト兄弟です。
ライト兄弟は、「自分たちの努力や困難は決して無駄になることはない。必ず良い方へ向かっていける」という、希望を持ち続けることが出来たのです。だからこそ、素晴らしい業績を残せたのでしょう。
面白い話があります。兄のウィルバー・ライトも、弟のオーヴィル・ライトも、女性に全く興味がなかったそうです。それよりも、兄弟で飛行機作りに専念する時間こそ、2人にとって至福の時だったのでしょう。
「いい大人が結婚もしないで、機械ばかりいじって」と、馬鹿にされたこともあったかもしれません。でも、恋愛や結婚をしなかったおかげで、2人は飛行機を作り上げることが出来た、とも言えますよね。
のちの人生で2人は、「結婚しなかったのは、このためだったんだ。良かった。これで良かった」と語り合ったかもしれません。
ライト兄弟は、今の状態だけで、人生を決めたりしたでしょうか?「結婚出来ないなんて、恥ずかしい。人生終わった」と、思ったことがあったでしょうか?自分たちは、こうしたい、という希望を持って、飛行機作りに勤しんだのではないでしょうか?
ここまで読んでくださっている高校生のあなた。
ありがとう。
きっと、いつか分かる日が必ず来る。
この困難の意味を理解出来る日、あなたはきっと感動する。
「あぁ、このためだったんだ!」
と。
だから、ライト兄弟のように、今を嘆く人ではなく、未来に希望を持てる人になりましょう。
いつか、きっと良くなる。
未来の自分を願い、今の自分を信じ続けられるあなたになれることを、私は応援しています。
もう一度僕たちで、空を目指そう!
大事なことは後になってから分かる
今の私の思いを、あなたに伝えますね。
私は、心の底から「高校生の頃、留年して本当に良かった」と思っています。むしろ、留年させてくれたことに感謝したいくらいです。
留年したことで、分かったことが一つあります。それは、
「その時にその道が最善だと思っていても、後になってから最悪な道だったと後悔することもある。しかし、その時に自分の望んでいる方向へ進んでいると思えなくても、後になってから、自分が思っていた以上の幸運がもたらされた道だったと気付けることもあるのだ」
ということです。
だから大人になって、今人生がとても楽しいと思えるのです。あの時、思い通りにいかなくて本当に良かった。今はやってみたいことがたくさんある。これからの時間で取り戻していこう。そして、あの日々の自分を助けに行こう。そんな思いを大事にしながら、1日1日を大切に過ごしています。
大事なことは後になってから分かる。
この言葉に、あなたに伝えたい思いがたくさん詰まっています。どうか、今の状況だけで全てを決めつけないで、希望が待っている未来のことを思ってみてください。
辛くなった時は、今みたいじゃない人生が必ず来ると信じ、遠くの未来で笑っている自分を思ってみましょうね。
ライト兄弟のように私たちも空を飛ぼう
今回は、私の体験談とライト兄弟の人生から学ぶことを記事にしてみました。ぜひ、高校生のあなたも興味のある偉人の人生を知って、自分の歩む道を切り拓いて行ってみてください。コミック版世界の伝記は、漫画なので本が苦手な方にもおすすめです。
最後に、今回取り上げたライト兄弟から学べることをまとめておきますね。
今回も、私なりに考えをまとめていく上で、大事なことに気がつくことが出来ました。高校生のあなたに少しでも、私の思いが伝わることを願っています。
それでもやっぱり、学校に行って周りの目が気になったりしたら、私が高校生活を最後までやり遂げたことを思い出してみてください。「何くそ!今に見てろ!」そんなふうに思ったっていいんです!
大事なことは、今決まらない。後になってから分かる。
このことを胸に抱いて、高校生のあなたには堂々と歩んでいってほしいと思います。
ライト兄弟のように、私たちも空を飛べますように。
さおり♬