「中学生の頃の自分と比べて、ギャップを感じている。何もかも投げ出したい」と、一人の女子高校生が私に悩みを打ち明けてくれました。
一生懸命やろうとしても、自分の思うようにいかない。
頑張っているだけなのに、周りが気になり、やる気さえ起こらなくなってしまう・・・。
実は、私もそうでした。
だから、この女子高生の気持ちがよく分かります。
何もかも投げ出したいなら、いっそのこと投げ出していいと思います。
結論を言います。
何もしたくなかったら、何もしなくていい。
グレてしまっていいと思います。
私も高校生のとき、グレましたから(笑)
でも今はちゃんと、大人の女性として生活できています。
道に少しくらい逸れたって、何も問題じゃない。
自分の知らない景色だって、見れるのだから。
今回は、幕末に世を変えたいと願い、学問にグレた偉人を紹介したいと思います。
これを読んでくださっているあなたも、きっと辛いのですよね。
大丈夫、安心してください。
少しくらいグレたっていいんだ、ということをこれから伝えていきます。
グレてしまってもいい
最初に、偉人が残した言葉を紹介しますね。
事を起こすも自力なれば倒すも自力なり。
出典ーコミック版世界の伝記 福沢諭吉
この言葉の意味を私なりに考えてみたので、述べたいと思います。
学校生活に反抗し、グレてしまう学生がいますね。
スカートを短くしたり、茶髪に染めたり、タバコを吸ったり。
あなたがもしそうしたいと思うなら、私は止めたりしません。
むしろ、波瀾万丈でとても面白いと思います。
そのグレてやるという心の葛藤を大切にしていいのです。
その理由は、グレてしまった彼ら彼女らは、自分の意思でグレるという行動を選んだだけなのですから。
だから、あなたも何かを自分で選ぶという情熱に出会ってください。
その情熱にたどり着くためにならグレてもいいと、私は自信を持って言います。
なぜなら、あなたの人生を作るのは、あなたなのだから!
このことは今回の偉人の言葉にも繋がっていきます。
自分はこうしたい、ということは事を起こすということで、それは違うのではないかと意見を述べることは、倒すということです。
この二つはどちらも、自分の力で行わなければならないことなのです。
勇気を出して、あなたが行動を示したとき、それらの行動はあなたの力になります。
だから、スカートを短くしたり、茶髪に染めたかったのなら、そうしていいと私は思います。
それらの行動が、あなたの心の思いを示しているのなら。
何度も言います。
あなたの人生を作ってくれるのは、あなた自身しかいないのです。
このことを高校生のあなたに一番に伝えたいのです。
次の項目で、偉人について少し触れてみましょう。
学ぶことをやめない
ここで紹介する偉大な人物とは、あの福沢諭吉です。
福沢諭吉は、明治5年に『学問のすゝめ』を出版しました。
天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず、という言葉はとても有名です。
高校生のあなたはきっと学ぶことが大好きだと思います。
そんなあなたにだからこそ伝えたいことがあります。
学べる喜びを大事にしてください。
学べる先にある悩みや苦しみだからこそ、乗り越える勇気を持ちましょう。
学びを継続していく中で、あなたは大切なことに気がつくでしょう。
自分の考えを持つ勇気。
物事に反対する意思。
これはそれぞれ、冒頭で話した、事を起こす力、倒す力です。
学問はいつかきっと、あなたの役に立ちます。
だから、その日を信じて、あなたには勉強を続けてほしいと思います。
そしてぜひ、書店で『学問のすゝめ』を手に取り、読んでみてください。
きっと勉強に対する意識が変わると思います。
学ぶことがいかに大切か、改めて分かるでしょう。
少し、寄り道してみよう
私が中学生の頃の話です。
当時、私の学校は荒れていて、不良がたくさんいました。
スカートを短くしたり、学校をさぼったり、タバコを吸ったり、教師に反抗したり。
しかし、そんな彼ら彼女らは今では、家庭を持ったり、事業を起こしたりして、世の中で活躍しています。
だから、冒頭の悩みに戻りますが、人生は寄り道をしてもいいのだと感じます。
その時の自分の感情に素直に従っていいのです。
真っ直ぐに進む必要はありません。
グレることで、いろんな景色を見ていいのです。
逆に言うと、グレる人こそ、いろんなことを知っているからです。
ある意味、福沢諭吉もグレたのだと、私は伝記を読みながら感じました。
それは、世で戦が起こっている時でさえも、彼は講義を続けたことから分かります。
ここが大事なポイントになります。
自分たちも戦に巻き込まれるかもしれない。
そんな時でも、彼は自分の考えを持つ勇気、物事に反対する意思を先決したのです。
何度も言います。
グレていいのです!!
その葛藤を、あなたの情熱に変えてください。
福沢諭吉には、それが学問であったように。
あなたの内側に眠っている、その熱い想いを、大事に育ててください。
人生の決定権はすべて、あなたにあるのです。
あなたの未来は、あなたの志でどうにでも出来るのです。
何度でも言います。
あなたの人生を作るのは、あなただから!
さぁ・・・講義を始めよう!
次の項目で、私の体験を少し話しましょう。
今だけが、人生の全てではない
私は中学校までは真面目な優等生でした。
勉強も部活もピアノも、何でも頑張れていたので、自分に自惚れていたのかもしれません。
しかし、高校生になった途端、全く頑張れなくなってしまいました。
少しでもテストの点数が良いと、周りの女子から嫌味を言われる。
私も当時は「そんなことならば、もうどうでもいいや」とさえ思ってしまいました。
ピアノの練習にも身が入らない・・・。
テストの点数も下がっていく・・・。
そんな時、ふと中学生の時、不良だった子を思い出しました。
「私もグレてしまおうかな。いっそのこと、学校をさぼろうかな」そんな思いで、一杯でした。
その時、スカートを短くしたり、茶髪に染めたりしてグレたわけではありませんでした。
ですが、当時の私はグレることに何故か憧れの気持ちを抱いていたのです。
思い切り、道から逸れてみたいという気持ちがありました。
外見でグレたことを表現は出来ませんでしたが、高校2年生になってから、私は普通に学校生活を送れなくなってしまいました。
そう。グレてしまったのです。祖父の死が原因で。
その後、心の病を発症し、学校へ行けなくなってしまいました。
そして勉強もピアノも何もかも捨てたのです。
今思うと、もったいない事をした、と後悔でいっぱいです。
なんであの時、自分の弱さに打ち勝てなかったのか?
なんで嫌味を言われた時、反抗しなかったのか?
なんで?なんで?と、過去の自分に問い詰めてやりたいくらいです。
だけど、過去の自分の行動そのものが、私の出した答えだったのです。
時間を戻してやり直したくても、出来ないのが結果なのです。
ですが、今では笑って思えるのです。
「まあ、それも人生だよね」と・・・。
こうやって文章に出来る辛い過去があったこと。
それはある意味では不幸に思われるかもしれませんが、私にとっては喜びなのです。
高校生のあなたを救うための言葉が書けること。
それが私にとっての救いなのです。
これから、あなたの人生がどうなっていくかは誰にも分かりません。
ですが一つだけ言えるのは、あなたの人生の決定権はあなたが握っている、ということ。
だから、あなたは勇気を出して、力強く歩んでいっていいのです。
私が感じた苦しみを、あなたには通ってほしくないのです。
そして、人生の一つの地点だけで全てを判断しないでください。
あなたの未来を、もっともっと遠く見つめてみてください。
今だけが、全てではないのです。
二つの力を身につけた先にあるもの
最後にもう一度、福沢諭吉の言葉を振り返ってみましょう。
事を起こすも自力なれば倒すも自力なり。
出典ーコミック版世界の伝記 福沢諭吉
今回の悩みと回答も、振り返ってみましょう。
グレてもいいんです!!
いろんな景色を見ながら、寄り道しても良いのです。
ただ、学ぶことをやめてはいけません。
これは私が一番後悔している事です。
学べる喜びを大事にして、自分の人生を創り上げる基礎を身に付けてください。
その過程で、あなたは「事を起こすも自力なれば倒すも自力なり」の意味を知っていくことになるでしょう。
自分の考えを持つ勇気。
物事に反対する意思。
それらを身に付けた時、あなたは自分の力を信じられるのです。
その情熱にたどり着くためになら、グレてもいい。
なぜなら、あなたの人生を作るのは、あなただから。
グレてもいいから、学ぶことはやめないで欲しい。
そして、その葛藤をあなたの情熱に変えてください。
これが私からのメッセージです。
どんな時も、まずは自分の心の声に聞くこと
今回は、福沢諭吉の人生に触れながら、高校生活の悩みについて考えてみました。
私なりに答えを導くことができたと思います。
高校生活は辛いことがたくさんあって、苦しいですよね。
でも、そんな時こそ、偉人の生き方に触れて、心を広げてみてください。
きっと答えが見つかるはずです。
書店に立ち寄った時は、ぜひコミック版世界の伝記のあるコーナーを、覗いてみてくださいね。
あなたの高校生活が、輝かしい日々でありますように。
さおり♬