「テストのたびに、憂鬱な気分になる」と、一人の女子高生が私に苦しみを話してくれました。何か力になれないだろうか?という思いで、私も真剣に耳を傾けました。
話を聞いて、私自身も同じ経験をしたことを思い出しました。
女子は感覚が鋭いので、傷付くことを言い合ってしまうかもしれません。
だけど、あなたは決して自分を責める必要などないのですよ。
周りの女子以上に、勉強に打ち込める才能があることを、これからも大事にしてください。
それは分かる。では、どうしたらいいか?
結論です。
周りの言葉にいちいち反応しないで、あなたの持っている賜物を磨くことだけに集中してください。
この思考を身につけた時、あなたは心の底から楽になれます。
テストが憂鬱にならないように、一緒に考えていきましょうね。
心が折れるのも、人生の勉強
まず最初に、次の言葉は何を伝えているのか考えてみてください。
学問はたたかいである。たたかいである以上、勝たねばならない。
出典ーコミック版世界の伝記 北里柴三郎
この言葉の意味を、私なりに考えてみました。
冒頭で述べた同じ結論を言います。
周りの反応をいちいち気にする必要は、一切ないです。
あなたには、日々努力して、点数を伸ばしていける才能がある。
勉強が大好きだという情熱だってある。
その素晴らしい賜物を磨いていくことだけに、集中してみてください。
周りの友達は、あなたのように、努力が出来ないだけ。
努力が出来るあなたに、嫉妬しているだけ。
世の素晴らしい偉人ほど、嫉妬されることが多いのです。
それは、あなたも同じなのです。
嫉妬されるほど、あなたは素晴らしい賜物を持っている、ということなのです。
だから、自分の賜物を磨くことに集中して、あなたは前に進んでいけば良いだけなのです。
それでも周りの反応が気になるようであれば、以下のことに注意して行動してみてください。
ここまで書いてきて、女子との関係には心が折れてしまいそう・・・と、思ってしまいました。
すごく面倒なことだなぁと・・・。
だけど、これも人生の勉強です。
私も同じ経験をしたから、よく分かります。
辛いことがたくさんあって、逃げ出したくなっても、未来の自分を思い描いて、乗り越えていきましょうね。
困難は、今のあなたに必要な出来事だから与えられているのです。
応援していますよ。
次の項目から、この思考を導き出した偉人について述べていきます。
リラックスして読み進めてみてくださいね。
心を開ける相手を、一人、見つけてみよう
冒頭の言葉を残したのは、新しい千円札の人物でもある北里柴三郎です。
彼は、破傷風の予防について重大な発見をし、後世に栄誉を残しました。
『学問のすゝめ』などを出版した福沢諭吉との出会いによって、日本初の伝染病研究所を開くこともできたのです。
北里柴三郎の人生を振り返ってみると、人との出会いで人生が好転していったように思います。
私自身の高校生活も、先生たちの温かい優しさがあったからこそ、辛い時期を乗り越えられたのだ、と改めて感じました。
だから、高校生のあなたも、心の悩みを打ち明けられる人を、1人、見つけてみてください。
決して友達じゃなくていいです。
保健室の先生でもいい。カウンセラーの先生でもいい。担任の先生でもいい。部活の先生でもいい。
おじいちゃんでもいい。
あなたの心にある苦しみを打ち明けられる人を探してみてください。
そして、その人に思っていること全部、話してみてください。
話すことで心の思いを整理出来ます。
そんな人を、ぜひあなたの心の支えにしてみてくださいね。
では、もう少しだけ、北里柴三郎について話してみましょう。
周りの言葉など、あなたの人生には関係ない
北里柴三郎の人生をもう少し、深掘ってみましょう。
ドイツに留学した柴三郎はコッホの研究所に入り、熱心に研究を続けていました。
そこで、柴三郎はコッホの弟子にこう言われています。
「彼は疑問に思ったことが解決するまで諦めない。あんな勉強家、初めてだ」
あなたの悩みを思い出してみましょう。
あなたの成績が良いと、友達が嫌味を言うことでしたね。
では柴三郎だったら、そんなこと気にしていたと思いますか?
あなたが勉強を頑張り続ける姿勢に、周りの「ウザい。ムカつく」という言葉は必要ですか?
全く必要ありません。関係ありません。
自分の疑問が解決するまで研究し続けたことが、柴三郎にとっての賜物であったように、あなたにだって勉強が大好きで学び続けることが得意だ、という賜物があるのです。
そのことだけを、大事にしていってください。
柴三郎にだって、順調に研究が進んでいくたびに、彼を妬む人が少なからずいたはずです。
しかし、彼はいちいちそんなこと気にしていたでしょうか?
気にしていなかったはずです。
だから、そんな意味も含めて、学問はたたかいであると、言っているのだと思います。
あなたも、周りの言葉をスルーして、自分の志を大切にする強さを持てたら良いですね。
あなたは、あなたの志を貫くことに集中しなさい。
次の項目で、私が体験したことを話すことにしましょう。
負けないで
自慢ではないのですが、私は中学生までは優等生でした。
高校生になってからは、学校生活に馴染めず、成績もどんどん落ちていきましたが・・・。
あれは中学一年生の一番最初の中間テストでした。
学年2位でした。
その結果を、担任の先生がクラスみんなの前で言ってしまったのです。
それ以来、女の子たちの私に対する接し方が冷たくなっていきました。
いつも一緒に行動していた友達には、「ムカつく」と言われてしまいました。
今でも、鮮明に思い出してしまいます。
私はその時、良くない反応をしてしまったのです。
点数がいいはずなのに、下げて伝えてしまったのです。
それが嘘だとバレて、嫌味を言っているように聞こえたのでしょう。
結果的に、友達に「ムカつく」と言われてしまいました。
中学時代は、たくさん失敗しました。たくさん嫌味を言われました。
馬鹿にもされました。
「学年2位取っといて、答え分かんないの?」と言われたことも。
私の馬鹿にされやすい雰囲気が、高校生活にも影響されて、孤立する結果となったのです。
当時は周りの反応に流されっぱなしでした。
自分の意見を言うことすらありませんでした。
全く強くなれませんでした。
自分で解決することすらありませんでした。
中学3年間、ほとんど馬鹿にされ続けた日々でした。
こんな惨めな思いを、あなたにはしてほしくないのです。
だから、最初が肝心です。
友達に「テストどうだった?」と聞かれたら、正直に事実だけを伝えてください。
成績が良いのに、嘘をつくと、女子たちはすぐに見抜きます。
そして、嫌味を言います。怖いですね・・・。
あなたの、努力する姿にも嫉妬している。もしかしたらあなたの謙虚さにも嫉妬しているのかもしれません。
あなたは素晴らしい賜物をたくさん持っているのです。
何度でも言います。
彼女たちは、あなたの努力出来る賜物に嫉妬しているのです。
その賜物を無駄にしないでください。
そして、負けないで。
辛い時は、心の悩みを打ち明けられる誰かに話してください。
1人で抱え込まないでくださいね。
あなたはそのままで素晴らしいのです。
大丈夫。
一緒に乗り越えていきましょうね。
あなたは、あなたの賜物を大事にすればいい
最後に、もう一度、北里柴三郎の言葉を繰り返しますね。
学問はたたかいである。たたかいである以上、勝たねばならない。
出典ーコミック版世界の伝記 北里柴三郎
この言葉の意味を、もう一度書きます。
今回の悩みについての回答を、もう一度まとめておきますね。
何度も、見直してみてくださいね。
あなたには、日々努力して成績を伸ばしていける才能がある。
その素晴らしい賜物を大事に育ててください。
そして、「テストどうだった?」と聞かれたら、事実だけを正直に話してください。
それだけに注意して、あなたはあなたの努力を継続していってくださいね。
応援していますよ。
苦しみや悲しみを乗り越えて
今回は、北里柴三郎の言葉、人生に触れてみました。
あなたの悩みを共有しながら、学生生活での複雑な対人関係を、再確認できました。
辛いこと、悲しいこと、たくさんありますね。
でも、決して自分を見失わず、負けないでください。
苦しくなったら、今日、私が伝えたことを思い出してみてください。
私は、あなたを応援しています。
これからは偉人たちが困難を一つ一つ乗り越えていったたくましさを、一緒に身につけていきましょう。
そして、ぜひコミック版世界の伝記を読んで、偉人の人生を知ってみてくださいね。
さおり♬