「いじめられている友達がいるのですが、どうしたらいいか分からない」と悩んでいる女子高生に出会いました。
友達がいじめられているのを見ているのは、とても辛いですよね。
でも、いざ声をかけてあげて、自分もターゲットになると思うと、怖くなりますね。
だけど、あなたは「一人ぼっちの友達を救いたい」と思っている。
それは、とても素晴らしいことであり、あなたは優しい心を持っている証拠なのですよ。
では最初に、結論を言ってしまいます。
あなたはどうしたいのか、自分の心に聞いてみるということです。
じっくりと焦らず、まず自分に尋ねてみてください。
いじめられている友達を助けたいと思うならば、自分の気持ちに素直に従ってみてください。
そして、その子のために寄り添ってあげてください。
これらのことを念頭に置いて、文章を読み進めてみてくださいね。
あなたにできることは、きっとある
最初に、一つの名言を紹介しましょう。
どんな意味か考えながら読んでみてください。
どんな社会も、個人の自由を否定したら、なりたたないでしょう。
出典ーコミック版世界の伝記 ガンジー
まず、個人の自由について、考えてみましょう。
個人の自由とは、国家から制約も強制もされず、自由に物事を考え、行動する権利のこと。
あなたは今、友達を助けたいと思っています。
だけど、周りの人はいじめに対して、無関心であるかもしれませんよね。
それが、「個人の自由」なのです。
助けることを選択するのも自由。
関わりたくないと決めるのも自由。
どちらが正解、不正解ではないのです。
一番大切なのは、あなたはどうしたいのか?ということ。
いじめられている友達を助けたいのなら、自分に何ができるだろう?と、じっくり考えることが重要なのです。
そして、少し先の未来のことを想像してみるのです。
もし、いじめられている友達に無関心で、いじめがどんどんエスカレートしていったら、その子は学校に来なくなるかもしれないのです。
そして、学校も退学してしまうかもしれません。
もしかしたら、その子が自分自身を自分で傷つけてしまうかもしれない。
そのようなことを考えて、あなたはどうしたいか?を決断するのです。
あなたが勇気を出して、その子のそばに寄り添えたなら。
その子の苦しみ、悲しみを聞いてあげられたなら。
一人ぼっちにさせず、優しい言葉をかけてあげられたなら。
その子はあなたに心から感謝するはずです。
「力になってくれてありがとう」と言ってもらえるかもしれません。
もしかしたら、大事な親友になれるかもしれません。
そのように先を見通すことで、自分で考えて決断し、行動する力を身に付けるのです。
大切なことをもう一度、言いますね。
あなたが自分はどうしたらいいのかを考え抜いて、決断して、実行するのです。
そうすることで、あなたは一回りも二回りも芯のある強い人間になれるのです。
では、冒頭の名言を残した人物について、次の項目で説明していきましょう。
愛でインドを独立へ導いた偉人
今回は、マハトマ・ガンジーについて紹介しますね。
彼が生まれた頃、インドはイギリスに支配されていました。
インド人が差別される現実に心を痛めたガンジーは、非暴力不服従運動で、インドを独立へと導いたのです。
非暴力不服従運動とは?
暴力的な手段を用いず、イギリスの植民地支配に服従しないで抵抗すること。そして、独立を目指した運動のこと。
日本人である私たちにとって、人種差別とはどれほど苦しいことなのか、想像することはとても難しいことですね。
しかし、歴史を振り返ると、人種差別という心を痛める問題に立ち向かっていった偉人が確かにいたのです。
それが、ガンジーだったのです。
「このままではいけない、なんとかしたい」その思いがガンジーの心を駆り立てたのでしょう。
自分の名誉や成功のためではない。
インド人という仲間のため。平和な日々を願うため。
さぁ、高校生のあなたにはどんな思いが溢れているでしょうか?
教室の隅っこにポツンと座っているあの子に、あなたは何が出来るでしょうか?
もう少し、ガンジーについてお話ししましょう。
あなたには自由がある
もう少し、ガンジーの人生を見てみましょう。
何度も何度も逮捕・投獄されて、最後は暗殺されるまで、彼は、インド独立のために闘い続けたのです。
あなたは今、いじめられている友達を助けたいけど勇気がない、と思いながら読んでくれていますね。
こう考えてみると良いです。
インド人は、いじめられている友達です。
イギリス人は、いじめっ子です。
さて、ガンジーはどうしたか覚えていますか?
あなたはもう答えを知っていますね。
そうです。
だから、あなたは、あなたの思いのままに突き進んでいいのです。
それが、あなたの自由だからです。
怖くなったら、ガンジーを思い出しましょう。
「ガンジーはどうしたっけ?」と、何度も何度も自分に問いかけてみてください。
あなたの思いを勇気に変えて、行動してみましょう。
そう・・・私はみんなの心の中に理想を見ていたのだ
次の項目で、私が体験したことを話すことにしましょう。
大切な友達のために
あれは確か、高校一年生の頃でした。
他のクラスの友達がからかわれたり、馬鹿にされているという噂を聞きました。
その子は私の大事な友達でした。
夏休みには一緒に花火大会に行ったり、2人で遊びに出かけるような仲でした。
私はその子が、とても大好きでした。
たまたま私のクラスの子が、その子の話をしているのを耳にしました。
数人で、馬鹿にするような、けなすようなことを喋っていたのです。
私は心の中に怒りが湧いてきて、話をしている子のそばへ行きました。
私は、噂話をしている子たちにスタスタと近づき、こう言いました。
「そういうことは言わない方がいいよ」
と、一言だけ言いました。
すごくスッキリした感覚を、今でも覚えています。
その後、噂話をしていた子たちは、それ以上、友達の悪口は言いませんでした。
そして、私にも害を与えるようなこともありませんでした。
私はただ、自分の思いに気付き、行動しただけです。
馬鹿にされ、けなされている友達がとても可哀想で、助けてあげたいという思いでいっぱいだったからです。
そこには、自分がいじめられたらどうしよう、という気持ちは一切ありませんでした。
ただただ、大好きな友達を救いたかっただけです。
それだけです。
その子のお母さんが、「早織ちゃんと同じクラスだったら良かったね」と、言ってくれたそうです。
その後も、私はその友達と仲良く過ごしました。
一緒に過ごした夏休みの思い出は、今でも私の大切な宝物です。
まずは自分を大事に
最後に、もう一度、ガンジーの言葉を振り返ってみましょう。
どんな社会も、個人の自由を否定したら、なりたたないでしょう。
出典ーコミック版世界の伝記 ガンジー
個人の自由とは、何だったか復習しましょう。
個人の自由とは、国家から制約も強制もされず、自由に物事を考え、行動できる権利のこと。
最後に、もう一度、今回の悩みを整理してみましょう。
いじめられている友達を助けたいと、悩んでいるあなた。
さぁ、もう一度、ガンジーの人生を復習してみましょう。
もう答えは出ていますよね。
助けることを選択するのも自由。
関わりたくないと決断するのも自由。
一番重要なのは、あなたはどうしたいのか?ということ。
そして、自分に何が出来るかをじっくり考えて、その思いのままに行動すること。
この2つが大切でした。
友達をかばうことで、自分がいじめられそうで怖い、ということについては、次の3つの対処法が役立つはずです。
すごく難しい問題ですが、まずは一番に自分を大事にしてあげてくださいね。
そして、決して無理をせずに、先生たちや両親にも相談しながら、一つ一つ問題を解決していきましょう。
あなたの勇気ある行動、思いやり、優しさを見ていてくれる人は必ずいますよ。
あなたと、あなたを取り巻く世界が平和であることを願っています。
あなたの強さは愛になる
今回は、ガンジーの人生を通して、あなたの悩みを紐解いてみました。
すごく難しい問題でしたが、私自身もたくさんの気付きを得ることができました。
高校生のあなたに、ありがとう。
私のつたない文章が、少しでもあなたの勇気になれたなら、とても嬉しいです。
あなたが日々、笑顔で、友達と仲良く高校生活を送れることを私は一番に望んでいるのですよ。
もし、また辛くなったりしたら、いつでも遊びに来てください。
そして、ぜひコミック版世界の伝記を読んで、偉人と友達になってみてくださいね。
さおり♬