一人の女子高生が、学校生活での悩みを打ち明けてくれました。
悩みを聞きながら、返す言葉に迷いました。
私も同じように、高校生の頃、辛い体験をしたからです。
思い出すだけで、虚しさと恥ずかしさが蘇ってきました。
けれども、この悩みの答えを、私なりに導いてみたいと思います。
授業中に行われるグループ活動。
話すことが苦手だと、とても億劫になってしまうものです。
出来ることならば、関わりたくない。逃げ出したい。
辛い気持ち、私にもよく分かりますよ。
では、そのような立場に置かれた時、どのように行動したらいいのでしょう?
過去の偉人の人生にふれてみてください。
耳が聞こえず、目も見えず、話すことも出来なかった女性が、現実に向き合い、諦めなかったことで、世界を変えることができたのです。
今回は、その女性の人生を通して、女子高校生の悩みを解決していきたいと思います。
グループ活動を乗り越える3つの方法
耳が聞こえない、目が見えない、話ができないという三重苦を背負った女性が残した言葉を紹介したいと思います。
元気を出しましょう。
出典ーコミック版世界の伝記 ヘレン・ケラー
今日の失敗ではなく、明日来るかもしれない成功について考えるのです。
私なりに、この言葉の意味を考えてみました。
授業中に行われるグループ活動について。
対人恐怖を抱えていたり、他人と関わることが苦手な人にとっては、とても辛い時間になってしまいます。その場所からいなくなりたくなる気持ちも十分に理解できます。
だからと言って、逃げ続けるのは良くない。
では、どうしたらいいのでしょう?
私なりに対策を考えてみました。
まずは、自分から率先してペラペラと話さなくてもいい、ということです。
「あなたはどう思う?」と聞かれた時だけ、「私もそう思う」と短い言葉だけでも、発することが出来たなら、それで良いのです。
そして、あなたはあなたのままでいい。
自分を良く見せる努力なんてしなくていいのです。そのままでいて欲しいのです。
ただ、グループ活動に参加しているよ、という態度はしっかりと示しましょう。
この3点を意識するだけで、あなたの心は軽くなるはずです。
何度も何度も失敗していいのです。
今日たとえ失敗しても、明日は成功するかもしれません。
日々の繰り返しの中で、きっとあなたは強くなっていきます。
高校生活は楽しい行事がたくさんありますよね。
運動会、体育祭、文化祭、修学旅行・・・。
その行事のための訓練だと思って、グループ活動で心を鍛えましょう。
人生で大切な高校三年間。大事な思い出になるように、一つ一つ乗り越えていきましょう。
そして、あなたにとってかけがえのない高校生活になるように、私も応援しています。
次の項目で、三重苦を乗り越えた女性について、お話ししたいと思います。
まずは自分を大切にすることから
三重苦を乗り越えた人物とは、あのヘレン・ケラーです。
目や耳が不自由ながら、学ぶことの楽しさを追求し、大学を卒業したヘレン。
それは、アン・サリバン先生がヘレンに、自分の人生を全て捧げた証でもあったように思います。
(サリバン先生は、ヘレンの家庭教師として、指文字や点字などを教え、生涯、ヘレンの活動を支え続けました。)
ヘレンにはきっと、「先生に恩返しをしたい」という気持ちがあったかもしれません。
そしてサリバン先生も、「ヘレンのために私は生きたい」と思っていたのではないでしょうか。
二人の絆。そして、努力と忍耐。
それが形となって、ヘレンに偉大な業績をもたらしたのですね。
誰かのために何かをしたいという気持ちは、いつの日か誰かを救うのです。
だから、高校生のあなたも、まずは一番に自分を大事にしてあげてください。
何度も言います。
グループ活動は、自分に無理を強いたり、自分をよく見せる活動ではありません。
自分から話しかけなくていいのです。
答えなければいけない状況の時だけ、答えてださい。
それが出来れば、他人を観察する習慣も身に付けられます。
そうなればグループ活動であっても、「これはどうかな?」と自分から周囲に打ち解けられるように変わっていきます。
まずは自分から。
それが出来たら、周りを観察してみましょう。
そして毎日、少しずつ変化していきましょう。
次に、ヘレンがなぜ人生の困難を乗り越えることができたのか、もう少し詳しくお話しします。
困難の中で、生み出せるもの
ヘレンは、人間として究極の困難を乗り越えた偉大な女性だったと思うのです。
目が見えない、耳が聞こえない、話が出来ないという三重苦を乗り越えた事実が、証明していると思います。
もし私がヘレンであったら、耳が聞こえないというだけで人生に絶望していたと思います。
しかし、ヘレンはそうではなかった。
私たちが想像する困難以上の苦しみを乗り越えて、彼女は人々に希望を与えたのです。
誰もが挫けそうになる出来事を、ヘレンは真正面から受け止めて、立ち向かっていったのです。
サリバン先生への感謝の思いも込めて、ヘレンは自分の使命に気がつくことができたのです。
むしろ、困難な状況に置かれていたからこそ、自分の内なる声に耳を傾け、自分自身と対話する能力を身につけられたのです。
つまり、人間は困難の中でしか、最善のものを生み出せないのです。
もしも明日、グループ活動があることで不安になっていたら、ヘレンを思い出してみてください。
あなたは目が見えますか?
あなたは耳が聞こえますか?
あなたは話が出来ますか?
三重苦を乗り越えたヘレンは、きっとあなたにこう言ってくれるはずです。
顔をいつも太陽の方に向けていて。
影なんて、見ていることはないわ。
次の項目では、私の体験談を少しお話ししましょう。
今日は駄目でも、明日はきっと上手くいく
私は物心ついた頃から、女子との会話に違和感を覚えるようになっていきました。
なので、高校生になってからは、ガールズトークがものすごく苦手な女子になっていました。
あれは確か、化学の授業だったと思います。
グループになって実験をする授業でした。
そこには男子も居たので、私はほとんどパニック状態でした。
私はその時、次の3つの行動を試しました。
下にまとめておきますね。
この3点だけに気をつけて行動しました。
男子も居て、すごく緊張しましたが、笑顔だけは大事にして乗り切ったことを覚えています。
だけど、この学校生活の小さなストレスが、今の私の生活に全て繋がっていたと自信を持って言えます。
今日は駄目でも、明日はきっと上手くいく。
忍耐強さが少しだけど、身に付いたように感じます。
だから、高校生のあなたもたくさん失敗して、たくさん泣いてください。
初めから何でも上手く行くことはないのです。
人間関係や勉強、悩みはいっぱいあるけれど、ヘレン・ケラーのように希望を抱いて、前に進んでいけるあなたであって欲しいと願っています。
あなたの心が軽くなるように
最後にもう一度、ヘレン・ケラーの言葉を振り返ってみましょう。
元気を出しましょう。
出典ーコミック版世界の伝記 ヘレン・ケラー
今日の失敗ではなく、明日来るかもしれない成功について考えるのです。
今日は上手くいかなかったけれど、明日は上手く行くかもしれない。
何度でも何度でも挑戦しましょう。
いきなり成功なんか出来ません。
多くの失敗の先に、嬉しい出来事が待っている、という希望を持って歩みましょう。
最後に、今回の悩みについて、まとめておきます。
この3点を、もう一度自分自身で確認してみてください。
あなたの心が軽くなることを願っています。
辛い場所にこそ、最高の学びがある
今回は、ヘレン・ケラーの人生と言葉に触れてみました。
偉人の人生を紐解くことで、今の自分に何が語られているかを理解出来るようになります。
辛い場所にこそ、最高の学びがあるのだと、今回の悩みを通して分かりました。
高校生のあなたが教えてくれました。
ありがとう。
辛くなったら、過去の偉人たちに聞いてみてください。
「私は、この問題にどう対処したら良いでしょう?」と。きっと、答えてくれるはずです。
ぜひ、コミック版世界の伝記を、高校生活のバイブルにしてみてくださいね。
高校生のあなたが、日々の学びを経て、成長出来ることを信じています。
そして辛くなったら、いつでも遊びに来てくださいね。
さおり♬