「朝の通学時、いつも一緒に学校へ向かう友達がいるのですが、何を話したらいいか分からないんです」と、一人の女子高校生が悩みを話してくれました。
悩みを打ち明けてくれたことに、ありがとう。
私も学生の頃、あなたのように悩んでいた時期がありました。
それは、大人になった今でも続いているし、学生時代だけの悩みではないと感じるようになりました。
人と人との会話って、一生続いていくことですから。
だからこそ、悩んでしまうのですよね。
けれども私は、大人になってから、一つの答えを見つけることができました。
それを、今悩んでいるあなたに、伝えたいと思います。
結論を言いますね。
話している友達の命は、あと1年しかないというタイムリミットを、あえて設定してみること。
私はこの方法を使うようになってから、ほんの少しですが、リラックスして人と話せるようになりました。
自分に焦点を当てるのではなく、相手に注目することで、話のネタはどんどん見つけられますよ。
ぜひ、試してみてくださいね。
もう少し、話を掘り下げていきたいので、気になる方は続けて読んでみてください。
大人になっても、みんな同じ
冒頭で、友達と何を話したらいいか分からないということは、大人になった今でも続いていると話しました。
そうなんですよ!
これはずっと続いていく私たち人間の課題なんです。
人との会話は避けられませんから。
大人になった私が、どんな場面で悩んでいるか例を挙げてみましょう。
たとえば、定期的に通う美容院です。
これは、大人の皆さん、口をそろえて苦痛だと言います・・・。
私も、苦痛と緊張で、通う回数を減らしてしまうほどです・・・。
けれども、冒頭で話した方法、相手の命はあと1年しかない、というタイムリミットを設定してみることで、美容院での緊張がほぐれていくようになりました。
これはあくまで、美容院での話ですが、高校生のあなたもいつかきっと使えるときがあるはずです。
自分に焦点を当てた話ばかりではなく、相手が話したいようなことを聞き出してみてください。
そして相手に焦点を当てて話すことを、大切にしてみてください。
これは、大人になっても大事な会話のスキルになるので、今から少しずつ育てていってみてくださいね!
次の項目では、私の中学時代の話を少ししてみましょう。
自分をよく見せることなんか、しなくていい
中学2年生の時、クラスに全く話をしない女子、アキミちゃんという子がいました。
けれども、彼女の周りには部活で関わる友達がたくさんいて、ひとりぼっちでいるところを見たことはありませんでした。
私が、「アキミちゃん、おはよう!」と声をかけると、声に出せなくても、いつも笑顔で返してくれような子でした。
大人になった今、私は思います。
アキミちゃんは自分をよく見せるために、無理に話そうとはしなかった。
アキミちゃんは、そのままの自分を見せることができたから、彼女の周りにはたくさんの友達がいた。
あなたはあなたのままでいい。
飾らないからこそ、友達はあなたの良さに気が付いてくれる。
そこに、人と人との会話が生まれる。
これが、人と人との繋がりの全てだと感じました。
自分をよく見せようとする努力はしなくていいんです。
大切なのは、あなたはあなたであること。
自分を大切にできたとき、目の前の人を大事にできるのです。
そこに、人と人とのコミュニケーションが育っていくのです。
友達と何を話せばいいか分からない、と悩んでいる高校生のあなたに伝えます。
朝、友達と一緒に学校に行くのが億劫だな、と感じたときは、「今日は先に行っていてね」と断ってもいいと思いますよ。
一番大切なのは、あなたの体調と、心の状態です。
アキミちゃんのように、無理して自分をよく見せるようなことは、しなくていい。
あなたはあなたのままでいい。
相手に焦点を当てれるときって、自分の心と体が元気なときなんです。
だからまず、自分が元気になることから始めてみましょう。
友達と会話をするのは、そのあとです。
辛い役割を引き受ける人間も、この世にはある
ここからは、自分を大事にできていることを前提として話していきますね。
最初に質問をします。
ノーベル賞とは何か、説明できますか?
ノーベル賞とは?
物理学、化学、生物学・医学、文学、平和、(経済学)の各分野で「人類に最大の貢献をもたらした人々」に贈られる賞。
ノーベル賞とは、ダイナマイトを発明したスウェーデン人、アルフレッド・ノーベルの遺言に基づいて創設された賞のことです。
彼が発明したダイナマイトは、トンネル工事などの作業を効率化するために、後の世に多大な影響を与えました。
しかし、戦争で大量殺戮に使用されてしまい、ノーベルは「死の商人」と世間から呼ばれるようになりました。彼は、そのことで深く傷つき、悩み続けました。
けれども、「自らの領分で最善を尽くした者を讃えよう」という深い思いから、ノーベル賞を誕生させることができたのです。
「死の商人」と呼ばれるのはどんなに苦しいことだったでしょう。
しかし、何かを成すためには、世間から批判的なことを言われなければならない役目を与えられる人間も、この世にはあるのです。
それが、ノーベルの人生だったのです。
ここで、高校生のあなたに伝えます。
あなたは、「友達と何を話したらいいか分からない」と嘆いている。
大事なのは、まず自分の心と体が元気な状態であること。
それができたら、ノーベルの人生を思い出してみたください。
彼が、「死の商人」と言われる役目を受け入れながらも、後の世に影響を与えるものを残したことを。
だからもしあなたが苦痛な状態でも、目の前の友達に対して「私はこの人に何ができるだろう」という役割を受け入れてみることに、チャレンジしてみてください。
そして、目の前の友達の命はあと1日しかないんだ、とあえて設定してみてください。
きっと、友達に焦点を向けられるようになり、会話のネタが見つかっていくはずです。
それでも今日は一緒に行くのが苦痛だなと感じたら、断っても大丈夫ですよ。
苦しくなったら、ノーベルのことも少し思い出してみてくださいね。
危険を乗り越えてはじめて人類の未来に貢献できるのだ。
出典ーコミック版世界の伝記 ノーベル
これはノーベルの言葉です。
何かを成すためには、世間から批判的なことを言われなければならない人間もある、という意味であると私は感じました。
あなたは、目の前の友達のために、どんな言葉をかけてあげたいですか?
人は自らの領分で最善を尽くすことで、喜びを得られる!
あなたの命があと1年しかなかったら
ここでは、今回の悩みをもう一度、振り返ってみましょう。
「朝の通学時に、友達と何を話したらいいか分からない」ということでしたね。
最後に大事なことを言います。
あなたの命があと1年しかなかったら、と考えてみてください。
これは、友達と会話をするうえでの大切な法則です。
私が考え出しました!
ぜひ頭の片隅に置いておいてくださいね。
友達と会話をするときは、この法則を思い出して、リラックスした気持ちで相手を受け入れてみてください。
そして、まずはあなたが幸せな気持ちであることを願っています。
友達との会話が楽しくなるように
今回は、ノーベル賞を創設したアルフレッド・ノーベルの人生に触れながら、あなたの悩みを掘り下げてみました。
友達と何を話せばいいんだろう・・・?
大人になった私も悩んでいます・・・。
人と人とのコミュニケーションは、一生の課題。
ぜひ、今回私が話した言葉や法則、ノーベルの人生を思い出して、友達との会話に活かしてみてください。
こうしなきゃ!と気持ちを張り詰めることなく、朝の通学時間があなたにとって、友達との楽しい会話のひとときになりますように。
あなたの高校生活が素晴らしい3年間でありますように・・・。
ぜひこの機会に、コミック版世界の伝記を手に取って、たくさんの偉人の人生に触れてみてください。
きっと、今のあなたに必要なメッセージが見つかるはずです。
さおり♬