ある1人の女子高校生から、私のもとへ、こんな悩みが届きました。読んでいてとても辛くなり、自身の辛い体験と重なりました。「この子を助けたい・・・!」そんな気持ちを抱きながら、この悩みについての答えを探しています。
大きな期待感に満ちて、ワクワクして始まった高校生活。けれども、思っていたものと違った。自分の将来の夢に向かって、努力を始めた先に、邪魔をしてくる者たちが現れた。
「私の邪魔をしないでよ!」
あなたの代わりに言ってあげたいです。自分たちは努力をしていないくせに、人の努力が実ると嫌な気持ちになる者たち。
ここで結論を言います。
そんな奴らは、相手にしなくてもいいです。あなたは、自分の目的に向かって、どんどん突き進んでいっていいんです。
それは分かってる。分かっているけど、周りの反応が怖い。あなたの気持ちはよく分かります。私も同じような体験をしたから。
だから、一緒に考えてみませんか?あなたが、どのようにしたら周りの嫌味を無視して、自分の道を歩んでいけるのか?私に力を貸してください。あなたの苦しみ、悲しみを無くしてあげたい。
一緒に答えを探しましょう。
負けないための5つの精神力
私が勇気付けられた一つの言葉を、紹介します。
あなたは次の言葉を読んで、どう感じますか?
兵士たちが戦場で戦っているように、私たちも戦いなのです。
出典ーコミック版世界の伝記 ナイチンゲール
私たちも戦いなのです、とはどういうことだと思いますか?シンプルに言うと、負けてはいけない、ということだと思います。
あなたは何も悪いことをしていません。ならば、「真正面からかかってこいや!」と堂々としていることが大事です。陰でこそこそと意地悪をしている人たちの方が何倍も意地汚いからです。
そして、物事をじっくり考えて行動する力を身に付けること。人の意見に流されず、自分の意志をしっかりと持つことが大事です。
それから、たくさん勉強して、たくさん本を読んで賢くなることです。頭の回転が速い人には、誰も何も言えません。言い返せません。勉強で勝負するのです。負けてはいけないのです。
そして、素直であり謙虚であること、笑顔を大事にすること。自分はすごいんだ、こんなに出来る人間なんだ、と鼻を高くしないこと。たとえ、勉強が出来ても、見せびらかしてはいけない。友達には柔和な笑顔で接すること。
最後に、自分が自分の味方であること。自分自身をよく知る努力をしましょう。自分は何が得意で、何が苦手か。どんなことに興味を持っているのか。これらのことを知ることは、将来の夢にも繋がっていきます。
この5つの精神力が、あなたを負けない人間へと導きます。よって、自分の信念を貫けるようになるのです。まだ高校生活は始まったばかり。負けている場合ではありません。
これらの考え方を導いてくれたのは、ある歴史人物なのです。
誰なのか気になりませんか?
結婚よりも大事にしたいこと
戦場の病院で、さまざまな問題を解決し、近代的な看護の仕方を確立した偉人。あなたも知っていると思います。看護師をこころざし、傷ついた人々に寄り添い続けた、あのナイチンゲールです。
彼女の人生で、カッコいい決断をしたなぁと感じた部分があります。それは、結婚を選ばず、自分の使命のために生涯を歩んだということです。誰にでも出来ることではありませんよね。
ナイチンゲールにとって、看護という仕事が情熱や熱意を捧げられるものであり、その想いが、傷ついた人々を救うことに繋がったのですね。
そして何より素晴らしいのは、病に倒れても、ベッドの上で仕事を継続したことです。私達は、病になったりしたら、仕事をする気力も起こらないですよね。でも、ナイチンゲールはそうではなかった。
この人生で自分が一番に望んでいること、それを彼女はしっかり分かっていたのです。結婚していたら、自分は幸せになれたかもしれない。だけど、自分の幸せを願うのではなく、他者を救うことが、実はナイチンゲール自身を救うことだったのかもしれませんね。
ブレることのない精神力、忍耐力を持っていた素晴らしい女性だったのですね。私達もナイチンゲールのように、自分は本当は何を望んでいるのか、自分は本当は何がしたいのか、その答えを見つけられる人生を歩んでいきたいものですね。
それでも、ナイチンゲールだって1人寂しい夜がたくさんあったでしょう。愛する人の側にいたいと、自分の幸せを願ったこともあったでしょう。それなのに、なぜ彼女はあえて辛くて厳しい道を選んだのでしょうか。それは、彼女の人生に対する強い意志があったからです。
周りの言葉なんて、気にしていられない
ナイチンゲールの人生を振り返ってみましょう。彼女は信頼していた男性からのプロポーズを断り、看護の道へ進みました。しかし、当時看護師という職業は恥ずかしい仕事だと言われていました。それなのに、ナイチンゲールは、周りの言葉を気にせず、自分の人生で成すべきことを貫いた。
高校生のあなたに一番に伝えたいことはここです。ナイチンゲールのように、周りの言葉を気にせず、自分の人生を貫く勇気を持つことが大事なのです。このことが冒頭の、そんな奴らは、相手にしなくてもいい、に繋がっていくのです。
あなたも人生を重ねていくうちに、これだけは譲れない、というものに出会うはずです。ナイチンゲールにとってはそれが、看護だったのです。あなたもきっと、周りの言葉なんていちいち気にしてられるか!と強く思わせてくれる何かに出会えたなら・・・。ナイチンゲールのように、強くて芯のある女性に育っていくはずでしょう。
どんな困難があっても、私は成すべきことの為に、戦いになんて負けない!
私も、ナイチンゲールのような強い精神を持って、一度しかないこの人生を、何かに捧げたいものです。高校生のあなたには、自分の使命のために、信念を貫いた女性がこの世界にいたのだ、ということを覚えていてほしいのです。
今、あなたが出来る2つのこと
ここで私のことを話します。
そうなんです。
タイトルの出来事は、実は私が高校一年生になったばかりの日に、体験したことなんです。私が、やっと出来た大人しい友達とお弁当を食べていた時でした。なぜかその時、クラスの目立つ女子達がこっちを見て、ニヤニヤ笑うんです。顔を互いに見合い、私を見てクスクス笑うんです。
笑うメンバーはいつも同じです。その子達とは、親しい会話をしたことはありませんでした。高校一年生の時のクラスは、今思い出しても、胃が痛くなる程、苦しかったです・・・。
それから、実力テストの点数が少し高いと、「早織ちゃんて真面目すぎて、ムカつく」と言われたこともありました。
まだこれは辛い苦しい高校生活の序章です・・・。すごく嫌な思いをたくさんしましたし、そして何より女子達がとても怖かったです。今思い出すだけで、フラッシュバックで苦しくなるくらい辛い記憶です。そんな辛い日々が続きましたが、私は2つの行動を取ることで、嫌な感情に振り回されないようにしました。
その2つの行動を紹介しますね。
まずは、毎日学校には通って、勉強に集中することを徹底しました。私はその時、○○大学に行きたいという目標があったし、勉強を頑張りたいという想いがありました。もちろん、クラスの女子達はとても怖かった・・・。話をすることも出来なかった・・・。しかし、「私は何も悪いことをしていないんだから、堂々としていよう」と腹をくくって、学校へ行ったと記憶しています。
そう。私は負けませんでした!
友達が皆無ではないのだし、私は勉強を頑張りたいという目標があるんだ。○○大学に行くんだ、という志を持って、笑う女子達のことは考えないことにしました。
そして2つ目。その子達に対して、私から進んで挨拶をしました。「おはよう」「バイバイ」それだけ。
だけど、それが意外と良かった。その子達も挨拶してくれるようになったのです。
この2点だけです。この子、昨日笑ってたなぁ・・・。色々考え出すと、気持ちがまとまらなくなります。勉強にも身が入らなくなるかもしれないですよね。
そんな時は、「おはよう!」「バイバイ!」とだけ言ってみましょう。きっと、何かが必ず変わります。ナイチンゲールのことを思い出してください。勇気を出してみましょう。
必要だからこそ与えられている苦しみ
最後に、ナイチンゲール言葉を振り返ってみましょう。
兵士たちが戦場で戦っているように、私たちも戦いなのです。
出典ーコミック版世界の伝記 ナイチンゲール
高校生のあなたには、未来の自分の為に、成し遂げたい夢や目標はありませんか?そのために、今するべきことはありませんか?今の苦しみは必要だからこそ与えられているんだ、と思うだけで考え方も変わります。辛くなった時は、今回話した、ナイチンゲールの人生を思い出してみてください。
大丈夫。
よくないことは、いつかきっと終わります。
高校に入学した後、クラスの目立つ女子に目を付けられたら、どうしたらいいのでしょうか?あなたと一緒に考えて出した結論です。
ナイチンゲールのようにはなれなくても、少しでも似姿に近付くことは出来ます。彼女は、困難に立ち向かっていったことを忘れずにいてください。高校生のあなたは、まだ始まったばかり。さぁ、勇気を出して、一歩を踏み出してみましょう。
1人の偉人があなたに与える恵み
今回は、ナイチンゲールの人生に触れてみました。
世に名を残している偉人は、皆、困難に立ち向かっていくことで、自分の信念を貫いています。ですが、高校生のあなたに、何か大きなことをしなさい、と言っているのではありません。一度きりしかない高校生活を悔いなく過ごしてほしいから、私の実体験や、偉人の想いをあなたに伝えているのです。
そして、高校生のあなたには困難に立ち向かっていく強さを抱いてほしいのです。ぜひ、コミック版世界の伝記の登場人物たちに出会ってみてください。
あなたのために、輝く未来たちが微笑んで待っていますように。
さおり♬